表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
椿千秋堂  作者: 當波 陽凪
3/4

下界の落ちこぼれ

 

 「本条!また最下位か、やる気あんのか?!」



 数学科教室にて、先生と生徒が向かい合って座っていた。





 国立魔法(こくりつまほう)学校がっこう高等部こうとうぶの数学科教師、石井 大智(いしい たいち)は、教卓にチョークを叩きつけた。





「俺はやる気ないなんて一回も言ってないっすよ。」




「何言ってんだ?!お前の成績がものを言ってるんだよ!真面目にやれ!本条朔夜ぁ!」




「俺が成績を上げたって、センセーに得があるわけではないでしょ?それともなぁに?自分の評価を上げるためですか?汚い大人ですねぇ。」




「っ?!貴様ぁーーー!」





「じゃあ、失礼しますねー。ああ、言い忘れていた。何をどう頑張っても俺は自分の成績を上げる気はないので。まあ、下げる気もないですけど。」





「お前の成績が下がるわけがないだろうが!底辺がっ、口だけ回しやがって!下界の落ちこぼれがっ!」




「センセー、仮にも教師ならお言葉遣いにはお気をつけて下さい。」





 本条ほんじょうと呼ばれた生徒は、教室のドアから廊下に出た。




 本条朔夜ほんじょうさくや、序列258/258位。



 国立魔法学校高等部1年E組。


 得意魔法なし。


 得意教科なし。


 得意武術なし。



何もなし。

 




 異名「下界の落ちこぼれ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ