表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
庶民特待生となった僕は、名門学園に通う美少女達から愛されまくる!  作者: 寝坊助
第2章 築かれるハーレム! 拓夢様はわたくしのモノですわ!
77/136

㊲庶民特待生☆スペシャルトークショー

 そして、翌日。何やかんやあって、ようやく庶民特待生☆スペシャルトークショー開催の日となった。

 授業が全て終わった放課後。下の学年の2クラス分が、講堂に集まっていた。

 そう、場所は講堂。参加人数が多いため、800人ほど収容できて、音響設備や映像機材も充実している講堂が、うってつけだったからである。


 拓夢が豪華な装飾がなされたステージまで上がると、目下には1年生の女子達が数十人ほど並んでいた。


 鉄枠のトラスで組み立てられたブースに入ると、中はテーブルとチェアがパーテンションによって仕切られていたので、とりあえず椅子に腰かける。


 すると、一人の女子生徒が姿を見せた。


「は、初めまして! 成瀬心実なるせここみです! 本日は、よろしくお願いいたします!」


 心実と名乗った少女は、拓夢の前で深々と頭を下げた。

 頭を下げた際にサラサラなロングヘア―がパラパラと垂れたのと、ブラウス越しでも分かるほど胸がたぷんと揺れたのは内緒だ。


「は、はい。こちらこそよろしくお願いします……えーっと、成瀬さん」


「はい!」


「所属クラブと趣味特技、好物、将来の夢とかあったら、教えてください」


「わ、わたくしのですかあああああああああああああああああ!?」


「うあっ! ごめんなさいごめんなさい!」


 台本通り喋った途端、心実は椅子から立ち上がり大声で叫んでしまったものだから、拓夢もつい謝ってしまった。しかし心実は、うっとりとした表情で涙さえ浮かべると、大きな胸の前で両手を組んで祈った。


「ああ……夢のようですわ! 拓夢神様から、わたくしのことを知りたいと仰っていただけるなんて!」


「え……」


 拓夢神……? 心実の発した言葉に、思考がフリーズする拓夢であった。


「あの、拓夢神って、僕のことですか?」


「何を仰いますやら! わたくし達ファンクラブの間では、拓夢様のことはもはや神に等しいのです! 校門に拓夢様をかたどった銅像を建てようという話まで出てるくらいですわ!」


 何もしていない自分がなぜ銅像になるのかはサッパリ分からないが、彼女達の間で、拓夢のことを神格化しているのは事実のようだった。


「わたくしの趣味はヴァイオリンですわ! 所属クラブは管弦楽部で、将来の夢は~~」


 拓夢の動揺など素知らぬ顔で、心実は恍惚とした顔で自己紹介を始めるのだった……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >拓夢神 ・・・・・学内に「新興宗教拓夢教」とかありそうでヤですねw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ