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第2章ー2

MWAMさいたまスーパーアリーナまでには風邪を治したい!

「ええ!? そうですか? 随分と勇者様の事を知ってるみたいだったからてっきり大好きなのかと……」

 ブリトラは首をかしげた。

「嫌も嫌も好きのうちってね! うん、アタシが妬いちゃうほどにねえ~!」

 テレコが魔王の手を取り目をキラキラさせていた。が、その手を魔王は振りほどき腕を組んだ。

「だから嫌いと……」と、魔王は言葉を止めブリトラをまじまじと見た。「それよりブリトラ……」

「はい勇者様なんでしょう?」

「あなたブリトラであってブリトラではありませんね?」

「はい?」

 かつて魔法少年ブリトラは少女っぽい少年であった。が、この目の前に立つブリトラは男ではなく女であった。髪は長く胸もあった。わかりきったことだった。人間が二百年も生きるハズがない。

 そう、わかりきっていた。

「またナニ言ってんのよ! ワケわからないこと言って! ナゾナゾとかいきなりやめてちょうだい!」

 テレコが魔王の背中を叩いたが、それを魔王は一瞥して無視した。

「歳はいくつになります?」

 魔王は目を細めた。

「ちょっと聞いてるの! レディに向かっていきなり年齢を聞くなんて失礼よっ!」

 テレコは両手を腰にあて魔王を覗き込んだ。目の前にテレコの顔が来たが無表情の魔王。

「ニジュウ……」

 ブリトラが言いよどむ。

「ハタチですか?」

「いえ、二十二……いや、本当は二十八です」

 顔を赤らめブリトラが答えた。

「ちょっと! ブリトラちゃんったらサバなんか読んじゃったりして! 童顔だから二十でも通用するわよ! まあ~でもでもアタシより年上だなんてビックリよ!」

「年齢は関係ないでしょ!? 私は聖剣を守っていたからこの年齢なの! それよりテレコワタシより年下って幾つよ?」

「アタシ? いやだぁ~アタシは二十五よぉ!」

「ウソだ! ウソウウソ! テレコが私より年下だなんてショックだわ! どー考えてもおっさんなのにぃ!」

 地団太を踏み頭を抱えるブリトラ。それを見て大笑いのテレコ。

「……ところで勇者様は何歳ですか?」

 急に真顔になりブリトラが魔王を見つめた。

「私? 私は……なんといったらいいんでしょうか。十八くらいでしょうか……多分ですが……」

 この身体が何歳かと言われれば0歳である。しかし、魔王は七百歳を優に越していた。最も妥当であろう年齢を口にした。

 口にしながら思うことは、勇者アルマスもいないし魔法少年ブリトラもこの世にはいない。もちろんあの時の英雄たちは誰もいない……人間とはかくも弱い生き物なのか。という事だった。

「勇者様は意外と若いのですねぇ……」と、ブリトラは力なく言うと。その後に声を荒げて「でも、こう見ても一族の歴史では最年少の語り部なんです!」

「語り部ですか?」

 魔王は首を傾げた。

「魔法は?」

「魔法は既に百五十年以上前に絶たれています。使える者はもうおりません。ただ、魔法は使えませんがワタシ達には祈りがあります」

 また祈りか! と、魔王はウンザリした。祈るからどうだというのでしょう? と、聞きたい気分だった。結局は祈っても何も変わらないのだ。

「はい? ブリトラよ、魔法が使えないというのは本当の事なのですか?」

「はい、勇者様。かつては最強魔法を自在に操る魔法使い一族でしたが、それは初代ブリトラ様から三代目までだけで、現在は勇者の聖剣の守人とその伝説を語り継ぐだけの一族なんです」

「魔法の力を失ってしまったということですか……では魔導大典グリモアは?」

「まどーグリも? え? 何ですかそれは?」

「魔導大典グリモアも知らないのですか? 魔法少年ブリトラが持っていた分厚い本です。魔王からもらったと言われる家宝のハズです。もうないのですか? 紛失したのですか?」

 魔王は椅子から立ち上がった。本当に何も知らない娘なんだと魔王はブリトラを力いっぱい見つめた。

「初耳です。魔法が出来ないからってそんなに睨まれても……」

 目力だけはある魔王に睨まれタジタジになるブリトラ。

「やぁ~ねえ勇者ちゃんイマドキ魔法なんて流行らないの! 魔王ちゃんが治める太平の世ではねえ。もう古臭いのよ。ブリトラちゃんが言ったとおり祈りがあるじゃないの」

 テレコが魔王の背中を軽く叩いたが線の細い魔王はよろけてしまった。

「魔王様の世では魔法なんて使う機会すらありませんから……」

 ブリトラは寂しそうに魔王を見つめた。

「それです! 今の魔王が悪いのです」と、キッパリ魔王は言い放った。「古きよき時代の魔王像が崩れ去ってしまいました」

「ちょ、ちょっと突然なに言ってんのよっ!? ぶっ飛びすぎよアンタ!」

「そもそも今の魔王は何者なのですか?」

「それはですね勇者様、今から二百年前に魔王が倒され、その跡を継いだのが第七門守護者暗黒王子の息子である現魔王です」

「暗黒王子……の息子ですか」

 ああ、と魔王は思い出していた。魔王はかつて現魔王が幼い時に会っていたのだ。知らない顔ではない。何故なら暗黒王子は魔王の息子であったのだ。

「現魔王様は大陸における偉業の数々を打ち立てました。東西南北をひとつに結ぶ大土木事業。開墾事業から学校施設の充実。果ては人材、経済的支援。どうしようもない国王に代わって疲弊した大陸を立て直しているのが魔王様なのです」

「魔王万歳!」

 テレコが叫んだ。

「なんという事を……ぬるすぎます」

「ただ……」と、ブリトラが顔を曇らせた。

「なんです?」

「メガネ狩りだけはいただけません」

 かつて魔王にとってメガネこそ全てだった。

「そうよね。メガネ狩りはやりすぎだわ! アタシは目がいいから関係ないけれど。目が悪い庶民なんか大変よ!」

「いったいどういう事なのですか?」

「魔王様がメガネを許可制にして、しかも許可したメガネに莫大な税金を掛けたのです。よってメガネは一部の金持ちだけのモノになりました。無許可のメガネに関しては『メガネ狩り』と称して捜査官――通称『犬』が取り締まりにあたっておりまして、それが恐怖の的になっています。どうしたものですか……とにかくメガネだけはダメです」

「なんと馬鹿馬鹿しい……」

 今の魔王がそうなった背景には自分が関係している。と、魔王は露ほども考えてはいなかった。

 


 二百十数年前……

「ばあや! メガネのばあや!」

 ロイエの間に響く子供の声。

 金髪の坊ちゃん刈りが笑顔で魔王を見上げていた。

「ば、ばあや?」

 そう呼ばれて周囲を伺った魔王だったが、メガネが自分以外いなく、それが自分だと知るとその子供を睨み付けた。

「ばあやではありません!」

 魔王がメガネの中央を押し上げ怪訝そうな表情をした。珍しく語尾がとげとげしい。

少年は首をかしげた後に再び「メガネのばあや!」と魔王に呼んだ。

 周りの側近が慌て始めた。そしてなによりも最も慌てていたのが少年の父である暗黒王子だった。

「は、母上! こらオマエ! 口を慎め!」

 父の慌てように察したのかその息子の表情が固まった。

「いいのですよ。まだ子供の戯言ですから。それ位……」

 と、言った魔王の眼光は真っ赤で、その視線の先にはひたすら怯える子供がいた。

「す、すいません……そ、その……あのぉ……メ、メガネ……ううぅっ」

 メガネとその奥の真っ赤な眼光。それ以外は闇が広がっていた。それ以来その子供にとってメガネは恐怖以外の何モノでもなくなった。



「ええ、そうです。倒しましょう。倒すしかありません」

 キッパリと魔王は言い放った。

「え? 倒す? 勇者様ワタシの話聞いていました?」

「ちょ!? 勇者ちゃんナニ言ってんのよっ!?」

「ええ、魔王を倒しましょう」

「勇者様!?」

「メガネの件が大きいですが、そもそも人間との宥和(ゆうわ)政策を推し進める現魔王は生ぬるいです。だから魔王は人間たちに侮られるんです。人間なんて元が浅い生き物ですぐに勘違いして増長するだけ……」

「え?」

「いいえ、なんでもありません。今言ったことは忘れてください」

「魔王様を倒すって話も?」

「それは本気です」

「勇者ちゃーーーーーーーーーーーーーーーん!」

「そもそも私は勇者なのでしょう? その勇者が魔王を倒さないで何のための勇者ですか? 勇者とは魔王を倒してこそなのですよ。そう思いませんかテレコブリトラ?」

 勇者と魔王の関係は不変なのである。

「た、確かにそうよねえ……勇者っていったら魔王を倒すのが」

「うーん、何か違う気もするけど、もっともな気もする」

「魔王を倒さない勇者なんて何の価値もありません」

 腕組みをしドヤ顔の魔王。

「そうよそうよ! 倒しましょうよ! こうなったらアタシも手伝うわよ!」

 その気になったのかテレコが魔王の肩を叩いた。例のごとくよろめく勇者。

「これも初代ブリトラ様の思し召しかもしれません」

 ブリトラは大きく(うなず)くと納得した表情を浮かべた。

「やりましょう」

 メガネを開放しなければ。と、魔王も頷いた。

「と、なれば勇者の五人の仲間達が必要です。でも、安心してください。乱世が来た時に勇者と五人の仲間が集まる誓いを立てました。そして、それはその子孫であっても何時でも勇者と共に乱世を治める為に集まる盟約になっております」

 ブリトラは胸に手を置き魔王を見つめた。

「都合のいい誓いですね。そうですか、あと四人ですか。そもそも勇者アルマスの子孫はどうしたのです? まさか結婚しなかったとか?」

「アンタそんなコトもしらないのっ!? 何から何まで知らないのね!?」

 テレコが驚き魔王の顔を覗いた。

「ワタシが説明しましょう。勇者アルマス様の最後は悲しいものでした……それは勇者殺しの大罪人の歴史的大悪党ヘクター・アスラムナイン残酷卿の話――」

 ブリトラが大きく息を吸い、そして語りだした。

それはこういう内容だった。


――かつての友モトリーの孫であるヘクター・アスラムナイン卿に殺害された勇者アルマス。卿は王国の宰相だった。口うるさい勇者アルマスが邪魔になったのだろう。魔王討伐五〇周年式典の際に年老いたアルマスはヘクターに聖剣を奪われ、その聖剣により刺され息絶えた……更に剣聖ジョニー・ディグウィード、アライ・ジ・サムライスウォードも惨殺。ここに英雄六人のうち残るはタイガー・イェンただひとりとなった。

 話は続く。ヘクター卿はその勢いで国中の全てを掌握した。国王を傀儡(くぐつ)としたヘクター残酷卿の恐怖政治の始まりだった。

 時の三代目ブリトラが隙を見て奪われた聖剣を取り戻した。まだ、その時は強大な魔力を持つ魔法使い一族だったブリトラ家。

 そして、この地フロストバイトの大岩に聖剣を突き刺し魔法を施した。ヘクターは様々な手段使い抜こうとしたがダメだった。三代目ブリトラはそこにアルマスの意思をも封じ込んだのだ。

 以降、誰も聖剣は抜くものはいなく、ブリトラ一族はその聖剣を見守り語り継いでいったのだった。


「――三代目ブリトラ様がその聖剣をフロストバイトの大岩にアルマス様の意思を封じ込め突き刺したんです。アルマス様が認めた者のみに剣が抜けるような魔法を掛けたんです……憎っくきはアスラムナイン家!」

 ブリトラの目の奥があきらかに熱くなっていた。

「でも、モトリーの血を継いでいるのですよね?」

 おやおや、なにやらおかしな話になってきましたね。と、魔王は(いぶか)しがった。

「そうなんですが、やはり憎きはアスラムナイン家です」

「しかし、あのモトリー・アスラムナインの孫が? 信じられません……」

やはり人間という生き物は浅はかな生き物です。と、魔王はうなずいた。

 魔王の知るモトリー・アスラムナインは品行方正な男だった。アルマスは不器用だが真っ直ぐな正義を貫く男だった。彼がいなければ魔王は破れることはなかったのだ。戦ってわかる事がある。モトリーならばは決してそういうことはしない。モトリーならば。

 その孫になにがあったというのでしょうか? と、魔王は考え首をかしげた。

「イヤな話よね。ホント、イヤになっちゃうわ。二世三世はロクな人間がいないわね」

「タイガー・イェンはどうだったのですか? 彼はその時はなにをしていたのですか?」

「タイガー様の行動が謎なんです。特に報復するワケでなく、逆にアスラムナイン家の後見人になったんです。そのお陰でアスラムナイン家は今もなを続いています。そして、まだタイガー様も生きておられます」

「なんとまだ?」と、魔王は目を見開いた。「なにやらワケありのニオイがプンプンします。もしかしたら黒幕かも……」

「まさかっ! 勇者殺害の黒幕が英雄タイガーって!? ちょっとぉ! 飛躍しすぎよ!」

「そんなこと……まさか!?」

 ブリトラが(いぶか)しがった。

「私が言うのも何ですが世知辛い世の中になったものです」

 何かおかしな話なのは間違いない。ただ、あのひたすら真っ直ぐな脳筋戦士タイガー・イェンが人狼の道を外すとは思えない魔王がいた。

「それより勇者様……」

 ブリトラが申し訳なさそうな表情を魔王に向けた。

「なんですかブリトラ」

「その変な服はやめませんか? だって勇者様は……やっぱり勇者様でしょ?」

「服ですか?」魔王は自分の服を見たが、度派手な赤のワンピースである。男であるならば確かにおかしい。しかも勇者なのだ。「確かにこれは勇者というにはお粗末ですね」

「なんでよ! いいじゃない!」

 テレコがブリトラに詰め寄るが無視された。

「ブリトラ」と、魔王は優しく言うとそれまで着ていたワンピースを脱いだ。「いっそのこと服を着ないというのはどうでしょうか? そっちのほうがそのままの自分を(さら)け出せます」

「え? え? えええーっ!?」

 一子纏わぬその姿を見て顔を赤らめるブリトラ。

「勇者ちゃん突然やめてよね! いや、やめなくてもいいんだけど……」

 テレコは魔王の下半身をチラリチラリと除き見る。

「勇者様なんというコトでしょう。生まれて初めて殿方の裸を見てしまいました……」

 頭を抱えるブリトラ。その姿を見て意地の悪そうな顔をする魔王。

「こんなモノを見たところでどうにもならないでしょうに」

 魔王は下半身を見せ付けるようにブリトラの前に立った。

「はあああ! 見てはイケナイモノを見てしまいましたぁー! どうするんですか! 責任取ってくださいね!」

「だったら勇者らしい服を用意しなさい」

 魔王は腰に手を当てブリトラを睨みつけた。ブリトラは顔を真っ赤にして部屋を飛び出していった。しばらくするとブリトラは魔王から目をそらしながら戻ってきた。

「もう! 勇者様これを着てください!」と、ブリトラは勇者に用意した服を渡した。「亡くなった父のモノですが……背丈も同じくらいなので入ると思います」

「あなたの父親の?」

「はい、そうです。気に入っていただければいいのですが……」

「ええ、もちろん気に入りましたよ。ブリトラあなたの父というのは余程の派手好きのようですね」

 魔王は白地に金の刺繍が施されたダルマティカに、紺羅紗のマントを手に取りマジマジと見た。

「詩人だったんです」

「やだっ! 詩人ですって!? 素敵じゃないのっ!」

「父はたいした詩人じゃなかったんです。ただプライドだけは高くってロクな作品はの残さなかった。挙句に流行り病であっけなく逝ってしまいました……」

 うつむくブリトラの肩に無言で手を置くテレコ。

「……ブリトラの父が無名の凡詩人だったというのはともかくとして」と、ブリトラを見て魔王は大きなため息をついた。「私は勇者として魔王を討ちます。顔を上げなさいブリトラ。あなたもついて来るのですよ」

「ハイッ! 魔王討つべし! ですね、勇者様?」

「そういうことです」

「アタシも従者としてついて行くわよっ!」。

「そうですね。では、テレコは早速ですがこの聖剣を持ってもらえますか? 私には少々重過ぎます」

 どこの世界に自分の剣も持てない勇者がいるものですか。と、失笑する魔王だった。

「もちろんよっ!」

 かなり重い聖剣を軽々と持つテレコ。魔王はこのオカマが勇者になったほうが魔王を倒せるのでは。と、本気で思った。

「勇者様」

「なんですかブリトラ?」

「早く服を着てくれませんか?」

「アタシはいいのよいいのよ、そのまま裸でも。全然気にしないから」

「テレコさんが気にしなくても私は気にするんですっ!」

 二人のやりとりを見ながら魔王は服を着ていった。ブリトラの父はそれほど身長が大きくなかったのだろう。魔王に丁度良かった。しかし、(はた)から見れば勇者というよりは貴族の子弟といった感じであった。

「もう、なんで着ちゃったのよぉ!」と、いうテレコの愚痴を無視して魔王はブリトラを見つめた。

「なんですか勇者様?」

「では、ブリトラよまずはタイガーに例の件問いたださなければいけませんね」

「はい、ではここより更に北に進むとボーンバイターという人狼族の村があります。そこにはまだ存命の人狼王タイガー・イェン様がおります。まずはそこを目指しましょう」

「さて、どうなることやら……」

 魔王を倒すと言ってみたものの、現実的にこの体では厳しいと感じる魔王。だが、現魔王退治の旅はスタートしたばかりだった。

 


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