ふるさと(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「ふるさと」です。
田守優子は私の親友。ちょっと独特な子だ。
会社の同期の子が結婚して田舎に帰る事になった。
「ふるさとがある人っていいよね」
最近、独特な発言が少なくなっている優子。ちょっと寂しいと思ってしまう私。
私達は東京生まれの東京育ちだから、ふるさとと呼べる場所がないのだ。
「そうだ。あんた、田舎の人と結婚しなさい。そうすれば、ふるさとができるよ」
そんな発言を私と交際中の北野君の前でしてしまう優子。
独特は健在だった。
ということでした。