表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
顧雍  作者: 涼風隼人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/13

第13回 顧雍、蜀漢との関係を修復する

 蜀漢との関係修復は急務であり、顧雍はこちらから使者を出すことを孫権に提案した。顧雍が言う。

 「我が国が独立国としてやっていくのには、蜀漢との協調が必要です。」

 

 「うむ、そうだな。誰を使者に立てるべきか。」

 

 「諸葛瑾殿がよろしいでしょう。」

 

 「子瑜か。諸葛亮の兄だが。」

 

 「はい。あの兄弟は、私心で物事を決するようなことはありますまい。諸葛瑾殿の誠実さは信用に値しましょう。」

 

 「わかった。子瑜を使者とし、蜀漢との関係を改善せよ。」

 

 こうして、諸葛瑾は関係修復の使者として派遣された。

 

 対する蜀漢でこの使者を迎えたのは、当然に諸葛亮であった。諸葛亮が言う。

 「兄上、ご無沙汰をしております。」

 

 「うむ。孔明も元気そうで何よりだ。喬はどうしておる。」


 「はい。もちろん、息災でございます。」


 「喬」というのは、「諸葛喬」のことで、諸葛瑾の次男であり、子供がなかなか生まれない諸葛亮のところに養子に出されていた。

 

 「挨拶はこれくらいにして本題に入ろう。夷陵の戦い、そして昭烈皇帝の崩御と続き、そちらが呉を恨む気持ちは強かろう。」


 「そうですね・・・。特に、武将たちの中には報復戦を提言する者も数多くいます。」


 「それはそうであろうな・・・。しかし、この両国が仲違いをしていいことは、何一つとしてないのではないか。」


 「無論、私もわかっております。」


 「ここは過去を一旦忘れて、改めて関係を修復したい、と言うのが我が君、孫権の願いである。」


 「こちらの皇帝劉禅も、同じ考えでございます。これからは、両国が手を取り合って、曹魏に対抗致しましょう。」

 

 こうして、諸葛瑾、諸葛亮の兄弟外交により、孫呉と蜀漢の関係は修復をすることが出来た。

 

 孫権は顧雍に聞いた。

 「何故、今回の使者に諸葛瑾を推薦したのだ。」


 「最も適任である、と判断したからです。」


 「そうか。一部の者からは、兄弟で外交をさせるのは如何なものか、という声もあったが。」


 「その様に信のおけない者を、我が君が重用し、側に置くはずはございますまい。」


  孫権は大笑いし、言った。

 「さすがは元歎、よく見ておる。私も、今回は子瑜しかいない、と思っていた。」


 こうして顧雍は、また一つ、孫権からの信頼を勝ち取ったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ