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ボクノキモチ

事件から一年後、六枚の手紙が

真実と想いを静かに浮かび上がらせる。




 事件から一年後。

 20XX年 一月


 警察官がドア下の隙間に封筒を差し出す。

 


 【同じ景色が見えたあなたへ】


────ボクノキモチ


 同じ言葉から始まる六枚の手紙。

 一枚ずつ、順番にならべた。

 なぜか、カタカナの頭文字には印がついている。

 その文字を指でなぞる。

 

 ヒ、ビ……。

 それは、ひとつの名前を形作っていた。


 僕はあなたと同じになれたんだ。

 やがて灯りが落ち、封筒は影の中に沈んだ。


 それでも、文字は消えることはない。


 ───本当に見たいものが見えたのだから。

 

 誰かに与えらた答えではない。

 自分自身で辿り着いた、たった一つの景色だった。


 

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