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仲間はずれ


-僕が笑っていられたのは君とあいつが特別だったから。何も知らない時の僕は幸せだった。-


戯れに書かれたラクガキを、見つけたのは偶然だった。

何を考えて書いたのかは知らないけれど、大学生にもなってそれはないんじゃないかと思う。


傘で囲まれた2人。僕の幼馴染み達の名前だった。


それでも僕らは変わらない。ただ、僕が大切に育ててきた恋が終わっただけだった。


君は、悲しそうに言った。


僕が笑いかけてくれなくなった、と。


そんなことないよ、と答えたけれど君の曇った顔が晴れることはなかった。


もし、心のままに答えれたなら


君の顔が曇る事はなかったのだろうか。


もし、君に好きだと言えたなら


ぐるぐると、迷路に迷い込んだやるせない気持ちに終着点はあったのだろうか。


でも、きっと僕はこう言いたいだけなんだ。


僕も君が好きだよ。だからってほら、少し水臭いんじゃない??


君がそう言ってくれれば、僕も僕であきらめがつくのに。


いつから僕らは恋を覚えたのだろう。


いつの間に君に恋をしたのだろう。


ふとした瞬間の君の仕草に見惚れて、ちょっとした言動に僕の心臓は暴れまわる。


僕らしくなく君に格好をつけたくて、あいつに笑われたのは記憶に新しかった。


泣きじゃくる君の心を写し取ってしとっているかのようなどしゃ降りの雨。


何を求めて強く強く抱き締めるの。


あいつの代わりになるのは同じ煙草の香りぐらいしかないけど。


僕があいつの代わりになるならば、今だけ君は僕のものになるのかな。


右手に持った傘をほうりだし、二人で雨に濡れた。


抱き締めた君はとても小さく、柔らかかった。


君の頭に頬をよせ、少ししゃがんでくちづけをする。


潤んだ瞳はとても儚くて、可愛くて、たまらずに唇を貪るように味わった。


翌朝、目を覚ますと君はいなかった。


隣にぽっかりと一人分のスペースが空いている。


メールに一言。


ごめんね。


と残していっただけ。


どうして僕らは二人と一人になるのかな。


愛とか友情の狭間で、脆く脆い「幼なじみ」崩れた。

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