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The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY.2 Escape From Stargate Project

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61/80

Episode.61

どこに着弾したかはわからなかったが、ドサッという音と苦悶の声が同時に聞こえた。


もしかして当たってしまったのだろうか。


壁に当たって跳弾となった音は聞こえていた。


FN Five-seveNは初速の速い貫通力に特化した弾を吐き出す。


ストッピングパワーの高いダムダム弾やホローポイント弾は、弾頭が潰れやすいため比較的跳弾が起こりにくい。


因みに、ダムダム弾は着弾時に弾頭が大きく拡張するよう設計された弾薬で、ホローポイント弾は弾頭に凹みがあって対象物に当たると潰れて破壊力が増す。他にも弾頭に鉛が露出したソフトポイント弾なども存在するが、ホローポイント弾やソフトポイント弾も広義ではダムダム弾の一種といえた。


FN Five-seveNの弾薬はその逆なのである。


弾頭が鋭角で潰れにくく跳弾となりやすい。しかも、真っ直ぐに当たれば防弾装備を貫通する。


もちろん、跳弾となった場合は、威力が落ちるため貫通力も従来のものとは変わってしまうが、それでも手足に着弾すれば軽傷では済まない。


ストッピングパワーの高い弾薬とは特性が異なり、人体の損傷度合いは軽微だといえる。しかし、それは着弾点が吹っ飛ばされているか穴があいているかの違いで、重傷であることに違いはなかった。


俺はもう一度、同じ方向に向けてFN Five-seveNの引き金を絞ることにする。


他人を殺傷したとしても今更だ。任務で同じような経験は何度もしてきたのである。


むしろ、向こうから発砲されたことで吹っ切れたといっていい。


能力者であろうと、排除対象とされたのだ。


奴らは俺の脳だけ回収できればそれでいいのかもしれない。いや、解剖して体内の各器官の精密検査、それに測定のための材料とされるだけだろう。


何を躊躇う必要があるのか。


殺られる前に殺ればいい。


もう、こそこそするのはやめだ。


パンパンパンパンパンッ!


5連射。


そして、そのまま相手のいる方向へと突っ走った。

自暴自棄でも勝負を焦ったのでもない。


この先の展開を突破できるという確信があるからだ。


正面に近い所にいる男がこちらに向けて拳銃を構えている。慣れているのか、瞬時に狙いをつけて引き金を絞るのが見えた。





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