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The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY.2 Escape From Stargate Project

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57/80

Episode.57

イラッとしながら警棒を確認する。


持った感じで普通の警棒とは違うと感じたのだ。


ああ、なるほど。


世界の警察などで採用されているSCM4140って刻印のあるタイプ。普通の鉄より3倍の曲げ強度があるカスタムスチール4140鋼製ということだ。さらに表面はチタンコーティングで劣化防止も施してある。


でもこれってASP社の警棒じゃん。


いわゆる世界最強の警棒ってやつ。


いや、こんなのでしばかれたら死ぬよ?


一般的な4140鋼製は曲げ強度が鉄の3倍だけど、このASP社製の強度は4倍なんだけど。


硬い、痛い、昇天するってばよ。


まあ、いいや。


これを振り下ろされるのは俺じゃないしな。


俺はそう思うようにしながら、警備服と装備品を身につけた。


もちろん、他にも活用できそうな物は、手当たり次第に物色して拝借したのはいうまでもない。


「ん?」


まだ身ぐるみを剥がしていない警備員がひとりいた。


他のふたりと同じ装備だろうとあまり気にしていなかったのだが、その男だけガラスの清掃や加工を行う職人がつけるようなエルゴテックポーチを腰につけている。


他のふたりも同色で似たような大きさのツールバックを同じ位置につけていたため、見過ごすところだった。


「ほう⋯」


エルゴテックポーチを開けてみると、予想外の物が入っていた。


ずっしりとした重さだが、プラスチックを多用しているためか他のそれと比べると軽く感じる。


全長20センチメートル程の大きさで、手に取るとバランスの良さがわかった。


グリップを握ってみる。


使用する弾薬が小銃用をショートにしたような形状のためか、グリップが前後にやや長い。


俺の手にはフィットするため何ら問題はないが、使用する者を選びそうだなと思った。


なぜこの施設にこのような物騒な物があるのだという疑問はない。


ここなら有り得るとしか思えなかったのだ。


ベルギーのファブリック・ナショナル社製 FN Five-seveN。


口径5.7mmの自動拳銃(オートマチックガン)で、装弾数は20発。見た感じでは、政府の組織や法執行機関にしか販売していないオリジナルモデルだろう。








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