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The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY.2 Escape From Stargate Project

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50/80

Episode.50

何?


ハッキングと同じかって?


身一つで行う俺の手法もハッキングとされるならそうだろう。


この能力もあまり公にしていないが、その本来の力がバレたら間違いなく悪用される。いや、それだけじゃなく、検証のためのモルモット扱いが良いところか。


任務中も必要最低限でしか使わず、研究員には不安定要素の高い能力という風にボカした印象を与えている。詳細検査の対象となっていないのは、細心の注意を払っている賜物だろう。


超能力というものは持っていてもあまり喜ばしいものではない。


え?


キレイなお姉さんを透視できるだろうって?


馬鹿じゃないのか?


そんなものはエロ本や動画でまかなえよ。


透視能力を持っているだけで、拘束されて他人の言いなりの人生を送るはめになるのだから百害あって一利なしだ。


それにキレイなお姉さんが剛毛だったり焦茶の乳─いや、なんでもない。


え?


念視や念写があれば、高学歴や難関資格も取り放題だろうって?


馬鹿じゃないのか?学歴や資格があっても、実践で活用できなければ大して役には立たない。念視や念写はカンニングのようなものだからな。それを活用できる頭脳がなければ、あまり意味を成さないと思うぞ。


因みに、俺には未来視の能力がないため、予知して宝くじや万馬券をあてることはできない。


そっちの能力があれば良かったと何度思ったことか。


億万長者確実─いや、たぶんそれもバレて拘束されるだろうな。


高額当選者などは個人情報が記録される。


そのような情報を奴らが無視しているとも思えなかった。


世知辛い。


本当に世知辛い世の中だ。


やはりそれなりの才能を有し、それを昇華させるために人並み以上の努力をして、幸福を掴み取る人生が最上じゃないか?


こんな過分な能力を持って生まれたことは、必ずしも恵まれたことではないと今の俺たちを見たら誰しもが思うだろう。それでもうらやましいと思うのは、モラルのない犯罪者予備軍だと思うぜ。


『そういった思考を持つあなたを素敵だと思うわよ。』


幻聴かと思ったが、彼女だった。


「この部屋にもテレパシーを送れたのか。」


『それくらいはできるわよ。あまり長時間となるとモニタリングされるけれど、幸いにもそこにいる職員は意識を失っているのでしょう。』


「ログを消した方がいいか?」


能力が発動すると施設内に張り巡らされたセンサーが記録する。


どのような能力かまではわからないようだが、能力発動時のわずかな環境変化を読み取るのだ。


『大丈夫よ。改ざんできるのはあなただけじゃないから。』


「なるほど。」





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