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The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY.2 Escape From Stargate Project

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48/80

Episode.48

NOAHの開発会社がハイズビルの名称を使っているのには何らかの関連性があるのだろう。目の前の男の記憶をたどると、NOAHはゲームプレイヤーの脳波を測定して能力者の可能性を探り出すツールとして位置づけられていた。


人の脳の研究は化学の世界で最大の難題とされている。


だからこそ、超能力のような立証できない力は超自然学・超心理学という分野で議論されて懐疑的な団体まで生みだした。その事象を超常現象だという者もいれば、仏教でいう神通力やインドのヨーガのシッディのように神がかった力とされることもある。


結果、能力を持つ可能性を広域で探り、対象と思われる人物を特定するのだ。


卓越した能力があろうとも、それを公表する者は少ない。多くの者は自らが異端であることを恐れて口を閉ざすのである。


もちろん、何割かは悪用するのだが、そういった奴らは必ず粛清や拉致されてしまう。


そして、それを行うのもまた俺たち能力者なのだった。


反逆者や不適合者の排除、有望な能力者の勧誘という名の拉致など、一般的な社会では犯罪行為の実行犯となることもある。


因みに、NOAHで抽出される能力者は詳細まで判別されない。


NOAHによって測定された脳波は、定量的脳波(QEEG)検査とWAISでその状態を調査される。


QEEGは脳波を統計学的に比較して標準的な状態との差異を測るもので、WAISはIQ値を調べるものである。共に一般的な検査として実施されているが、そこには能力者を見分けるためのロジックが存在するそうだ。


詳しくは知らない。


というか、興味がなかった。


男の記憶の深淵までたどれば、もしかするとNOAHに関する詳細も大雑把には把握できるかもしれないが、今はそんなことに時間をかけるほどの余裕もないというのが本音である。





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