表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY.2 Escape From Stargate Project

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/80

Episode.39

確たる指標はないにせよ、超能力のうち念動力を使うものはデシベルメーターのような機器で測定できるのだそうだ。もちろん特殊な周波数帯のため、一般的な機器では対応できない。


より詳しい探知や解析は脳波測定によって行われるが、広範囲で能力者を探索する場合には周波数による測定が重用されている。


これらの裏づけも、施設職員が作成したレポートを念写することによって知ることができた。因みに、念写といっても紙面にではない。俺の脳の記憶領域、具体的には右脳内にデータとしてストックしている。


他の能力者についてはあまり接触することができないため、汎用的なものか固有のものかはわからない。しかし、少なくとも俺の脳はそういったことにも対応することができた。


自分で言うのも何だが、俺の能力は他の能力者を遥かに凌駕しているのではないかと思っている。


もちろん他の能力者とはほとんど交流がないのだが、施設職員のデータや言動からおおよそのレベルは把握することができた。


その内容からすれば、世間一般に認知されている能力者は、世の中に何ら影響を及ぼさないレベルのものらしい。


世界のどこかで起こるほんの数秒先の出来事を無作為に予知できたり、念動力によるスプーン曲げや数百グラムの物体をわずか数センチメートル移動させる程度のもののようだ。


そのレベルの能力者でもメディアに出るとチヤホヤされるのだが、本物(・・)の能力者は動画を投稿したり地上波で放送される前に各国の機関やこの施設のような所に拘束や誘拐、リクルートされることとなる。


要するに、世間一般に知られている超能力者の大半は、底辺レベルかマジシャンなどに過ぎなかったりするのである。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ