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The Glimmer Man ─グリマーマン─  作者: 琥珀 大和
PSY1. I Am Number Eight.

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20/80

Episode.20

わずかな距離だが一気に加速する。


車が何台か駐車されている所へと、かまわずに突っ込んだ。その車と車の間に能力者が身を潜めていたからである。


エアバックが開いて視界を遮るリスクがあったが、俺の能力でセンサーを無効にしていたため問題はない。


すぐにオートマのギアをRに入れてバックさせる。


最先端の車などでは運転支援システムが導入されているため、このような運転には使えない。だから型落ちのこの車を選んだのだが、重くて頑丈な造りの車だったのが幸いした。


衝撃を分散させる安全構造で軽量化にも恩恵を得ている国産車では、この時点でエンジンが動かなくなっていた可能性がある。この車にも衝撃安全ボディが採用されているが、エンジン停止や落下といった事象に反応するセンサーは既に無効化していた。


ギアをドライブに入れてアクセルをベタ踏みする。


視界の片隅に映った様子では、能力者は難を逃れたようだ。しかし、能力者というものは、精神状態が能力の発動に大きく影響するものである。


先ほどの死にかけた出来事から立ち直るには、もう少し時間がかかるはずだった。


駐車場の出口へと向かう。


邪魔する奴がいないなら、このまま離脱させてもらうつもりだ。


単なる産業スパイなら警察の厄介になるだけだが、この会社には俺と同じ能力者が在籍していた。軍やどこかの国と関連している可能性が非常に高い。捕まったら尋問されるか、どこかに収容される恐れがあった。


被検体などはゴメンだと荒事に首を突っ込んだが、こんな怪しい企業に侵入させられて拘束されるなどゾッとしない。


というよりも、何を盗ませたらあんな奴らが出てくるのだろうか。


地上に出るためのスロープに差し掛かった。


別の車のエンジン音が進行方向から聞こえてくる。しかも、徐行ではなくそれなりにスピードが出ていると思える音だ。


想定されるのはODS社の新手。


建物の管理会社が雇う警備の者なら、あまり大それたことはしないはずである。


軽くRになったスロープの先から対向車が見えてきた。ここは出口に向かうのみの一方通行のはずだ。進路をわずかに修正し、こちらに正面から突っ込んでくる角度に車を向けてくる。


アクセルを踏み込む。


運転席ドアを開け、ヒンジに向けて銃を撃つ。


跳弾で自滅しないよう細心の注意を払って引き金をしぼった。






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