第一話
始めて書くので、誤字脱字や文章のおかしいところだらけだと思うので、優しい目で見ていただけると嬉しいです。
ベッドから起き、部屋のカーテンを開ける。
すると、窓の外からは光が差す。
「まぶしいなぁそろそろ行くか」
素早く身支度をすまし、ドアを開け、家を出る。
街に出るといたるところに背の高いビルが隣り合って建て並んでいる。
その上を横切っていく、黒い装甲列車。
彼は駅につくと先ほどの装甲列車と同じタイプの列車に乗った。
列車に揺られながら、外の景色を見ていると
「葵!今日は珍しく遅いな、なんかあったの?」
声をかけられて、列車の外へと向けていた意識が引き戻される。
「あぁ、彩華か…はぁ」
名前を呼ばれ、反射的に振り向き、間抜けな返事がこぼれる。
その正面、俺のかけてる椅子によりかかりながら話しかけてきたのは、肩にかかる程度の髪と、きめの細かい白く抜けるような肌、大きな瞳をはじめとする綺麗なパーツで整った顔立ち、少女らしい華奢な身体つきにもかかわらず、主張しすぎないほど良い大きさの胸やすらっとした脚を持った俺の幼なじみだった。
「はぁじゃないわよ。いくら幼なじみだからって、さすがにその反応だと自信なくすんだけど…」
「ごめんごめん、そんなつもりじゃないだ」
本当にそんなつもりはない。
彩華は小さいときから同年代の女子の中で間違いなくトップレベルで可愛かったし、明るい性格で分け隔てなく接することができる。
いくら、お互い物心つく前から兄弟のように育ってきたからといって、可愛いことなんて知っている。
いや、最近はいろいろ育って、大人っぽくなったし、可愛いよりきれいの方がいいのか?
まぁそれはいいとして、断じてそんなつもりはない。
「まぁいいんだけど…今日って新入生の入学式よね、新しい子どんな子が来るだろ」
「実際、中等部からのエスカレーター組ばっかりなんだから変わんないだろ」
「そーかなぁ、競技祭、今年も連覇したいけど、あたしは…」
競技祭か去年は、俺らが一年の代表で出て、一応新人王を取ったんだよなぁ
今年は、どこの学校の奴が新人王になるだろう。
「ねぇ、聞いてる?」
「え、」
「やっぱり聞いてないじゃん…今年は、葵は何出るのって聞いたの!」
去年は確か、マジック・コンバットとウォール・ブレイクか、今年も同じな気がするな、
「あぁごめんごめん、そーだな…俺は、今年もマジック・コンバットとウォール・ブレイクかなぁ…、彩華は?」
「あたしは…今年も葵と同じかなぁ…」
彩華の顔がほんのり赤くなっているし、声も最後の方細々としてるし、意識するからやめてほしい。一瞬、俺のこと好きなのかなとかいう雑念が横切ったけど無視しよう。
こんなに可愛い女子と一緒に学校行くのも放課後遊びに行くのも、幼なじみだから出会って、決して、好きだからではない。
そう決めつけ、また列車の外を見る。
そうこうしているうちに、目的地に着いたようだ。
「ついたぞ」
「ほんとだ!さぁ行こ!」
廊下に張り出されているクラス発表の紙を見て、自分の新たな教室に入ると中は賑やかなものだった。新学年というと学年が変わり、クラスも変わっていることで知らない人が多く、話しかけづらいことがあるだろう。しかし、この学校では、学科ごとにクラスがあり、一学科につき、基本2クラスほどしかないことや中等部からのエスカレーター組が多いことで顔見知りが多くいる。
かくいう俺も
「あおい!今年も同じだな」
今、話しかけてきたこの青年は千葉響也。俺が親友と呼べる数少ない旧友だろう。
「おう、響也…おはよう」
「今年もA207小隊は同じクラスでよかったな」
「そうだな」
そう言い残すと俺と響也は残りのメンバーの方へ顔を向けた。
すると、そこには、よく知った顔がいた。
「葵、響也、おはよう!葵は、朝一緒に来たけどね」
そういいながら、彩華は葵に向けてにっこりと笑顔を見せる。
葵は、顔を少し赤らめ、そっぽを向いた。
響也は、その一連の出来事をほほえましく見守っていた。
すると、教室の前の扉が開き、教師が入ってきた。
「はいはい、みんな席座って。今日から一年間このクラスの担任をする篠崎美琴です。よろしくね。それと来て早々だけど、始業式だから廊下に並んでね」
先生がそう言うと、クラスのメンバーは次々と廊下に出ていった。
「今年も美琴先生でよかったね」
「そうだな、美琴先生は優しいし、面白いし、それに…事情を知っているからな」
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「あおい―、やっぱり、校長の話長かったね、相変わらずというか…ははは…」
「仕方ないだろそれは、もうあきらめてるよ。彩華もあきらめな」
「それはそうと…ほんと二人仲いいよな、俺忘れられてるかと思ったぜ、とほほ」
「とほほとかわざとらしく言うな、忘れたりなんかしていないよ」
葵は、響也に笑いかけた。
「昼ご飯食べに、食堂でも行くか」
「賛成!」
「悪い、ちょっと先生に用があるから先行って席とっておいてくれ」
葵はそう言い捨てると、教師のいる教室等の方へ走り去っていった。
「まずいな、美琴先生いないな、話したいことあったのに、まぁいっか、今度話せるだろ…」
葵が二人の待っている食堂へ向かおうとすると、
(あれおかしいな、あんな子いたっけ)
そこには、透き通る白い肌と風になびく驚くほどに綺麗な黒髪を払って、振り向く少女がいた。その少女は、まるで天界から舞い降りた天使のようだった。
その少女は葵に気づくと、葵のいる方へ近づいてくると、
「すいません。道に迷ってしまいまして、食堂にはどうやって向かえばいいのでしょうか?」
と尋ねてきた。
「食堂なら俺もこれから行くから一緒に来るかい?」
「いいですか!ありがとうございます。」
「うん。俺の名前は千種葵。2年A組だよ、よろしくね」
「あ!すいません。名乗るのを忘れるなんて…私の名前は海風藍です。私も2年A組です!」
「え!2年生!ごめん、見たことなかったからてっきり新入生かと思って…失礼でしたよね、でも朝の会に居ましたっけ」
「いえ、そんなことないですよ。あ、それなんですけど、今年、東京支部から転入してきたんです。それで、道に迷ってしまって、先ほどついたばっかりなので、朝の会に出ることができませんでした」
「そういうことか。お疲れ様…あ、そんなことより食堂に行こ!一緒に食べる約束している人とかいる?」
「いえ、まだいません」
「だったらいっしょに食べませんか?」
葵が微笑みながら言うと
「本当ですか!ありがとうございます!お優しいですね」
藍は葵に天使のような笑顔で微笑み返した。
その顔に葵は引き込まれるような感覚を感じた。
「わぁ広いですね!」
「東京支部と違う?」
「はい!東京の時はこんなに広くはありませんでした」
そこには、縦横と大きく広がっている壁はガラス張りで日当たりが良く、風当たりのウッドデッキ付きの食堂があった。
「おーい、こっちだぞ!」
聞き覚えのある声の方に向くとそこには、先ほど先に食堂に行き、場所取りをしてくれている友人たちがいた。
「あれ?その女の子誰?」
「あぁこの子はさっき見かけた子なんだけど…海風藍さんって言って俺たちと同じ2-Aなんだってさ」
「初めまして、海風藍です。よろしくお願いします」
彼女は首をかわいらしく傾けて、そう言った。
「可愛い!よろしくね!わたし、楯石彩華、藍って呼んでもいいかな?」
「もちろんです。じゃあ私も彩華って呼んでもいいですか?」
「うん!何なら敬語もなしで!」
「分かった!よろしくね、彩華」
「俺は、千葉響也!よろしく」
「はい!よろしくお願いいたします」
(なんだかんだ、こういう時の彩華の明るさには助かるな。女子同士打ち解けたようで良かった。)
そんなことを考えながら、俺たちは昼休みを満喫していた。
あんなことが起きるまでは、
ドカン!
何かが爆発する大きな音が食堂に響き渡った。
「なんだ、この音!」
「爆発?!」
「そんな、何で!」
食堂にいる生徒たちが騒ぎ出す。
それを見ていた葵たちは、素早く立ち上がると
「風紀委員の千種葵です!今の爆発音について確認をしてきます。皆さんは、この千葉響也の指示に従い、落ち着いて行動してください!」
そう告げると葵は爆発音のした教室棟の方へと駆けていった。
「風紀委員の千葉響也です。風紀委員による原因の確認次第非難を行います。美亜さん落ち着いて待っていてください。」
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文章書くのが難しすぎました。多くの作家さんのような文章が書けるように成長していきたいですね。