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炎
「グァァァアアアアア、うわぁぁぁぁぁぁぁ、
あ、あう、ういー」
何が起きたのかわからない。
「敵襲よ!
早く起きて!」
念銅と、おれの前にいたのは…
多分。異世界系漫画によく出てくる妖精か?
火を出してやがる、火の妖精か!
というか体が直ってるし、すげー吸血鬼!
よーし、妖精だろうかんけーねー!
「おい、バケモンよくも家を燃やしたな!
ぶっ飛んでいけや!」
俺は全力で走り全力で炎のバケモンをぶん殴った。
ドン!
よし一撃!消えてなくなったぜ!
みたか、念銅!
「違う、後ろだ!」
「うしろ?」
ぐはっ!
なんだ後ろから吹き飛ばされた、
くっ、高速移動で後ろに回り込んだのか!
ぐおおおお!
やばい炎の玉を飛ばそうとしてやがる、うごけねー、
「しぬっ!あんなの食らうと灰になっちまう!」
「はい、好きあり!ウフフ」
バンと、バケモンの体が粉々に弾けとんだ。
「私が分解させながらぶん殴ったのよ!死んだわ。」
僕は気を失っていた。