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3.恐怖
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、来るな~ーー!」
女が近づいてくる。
そして僕の頭に声が響いてきた。
「わたしは顔ナシ。あなたは選ばれました。」
は?僕はこいつが何をいっているのか分からなかった。
「選ばれた?何に?意味わかんねーよ。」
「あなたはこの社会に生きてても死んでいても影響のない人に選ばれたした。」
「は?ほんとに意味わからん。」頭が追い付かない。
早く逃げないと、早く逃げないと、そう思っていても体が動かない。パニックにパニックなため笑いがこみあがってきてしまった。
「あはは、あはははははははは!」
なにかリミッターが外れる感じがした。よし、体は動く、動くぞー、俺は動く、
つまり…
「てめぇをぶっ殺す!!!」
「いいですね。あなた合格です。」
「はぁ?ちょーしにのんじゃねー!」
ボキッ!
うわぁぁぁぁぁぁぁ、何をされた、俺は…
岸神は腕を折られていることに気づいた。
「あー、いいですいいです。その叫び、恐怖最高ですねぇ~。私と組みましょう。」
は?組む俺となにを?
「一緒に世界の恐怖に立ち向かいましょう。
安心してください、組んでくれればあなたに力をあげましょう。」