022
アンジェはここで何故、生きているのでしょう?
アンジェはここで何故、悲しんいるのでしょう?
アンジェはここで何故、心がいっぱいになる想いになるのでしょう?
アンジェはアンジェはアンジェは―――。
きっとこれはアンジェへの罰なのです・・・。
あの時、あの瞬間――アンジェだけが助かってしまった・・・。そのつけが回ってきたのです。
神様と世界を脅かしたアンジェへの罰。それだから、神様に遊ばれるのです。
悲痛の叫びと幸福、飴と鞭を器用に扱われ生きながらえるアンジェは、まるで神様のおもちゃのよう。おもちゃは飽きられたら捨てられます。
だから、アンジェは捨てられないようにあがかなければいけません。
女神様を見つけるために、おかあさんに会うために・・・。
アンジェの悲痛が、頭を打つようにガンガンと響きを立てます。
いえ、実際に頭に響くような音が聞こえていました。
騒がしい、金属音です。
その騒がしさにアンジェは目を覚ました。
目を覚ますと、兵士の男の人が牢を叩くのを止め、お兄さんを何か話しているところでした。
お兄さんが、笑う兵士にすごく警戒しながら何か話ています。
すごく怖いです。だから少し震えました。
お兄さんは、そんなアンジェをかばうようにしてくれます。
そして――なにか話は終わったようで、お兄さんがじゃらじゃらと足枷を引きずって反対の壁へと移動しました。
まってください・・・アンジェを置いて行かないで・・・。
なんで、かばったアンジェを置いて行くのですか、まるで、アンジェを差し出すように、どうして離れるのですか。
疑問と不安が押し寄せます。
まさか、自分が助かる為に捨てる――捨てられる・・・。
そんな――、
牢の鍵が開き扉が開きます。
やっぱり・・・そうなんですね・・・。
お兄さんに期待はしていました、はい――ずっと守ってくれるだろうって。
昨日助けようとしてくれたのを見ればそう思います。力がなくても、あらがえなくても、お兄さんは最後までアンジェの味方に居てくれる。
そう――思っていました。
でも、それはアンジェの思いすごしだったですね。
いえ、思い込みと言いますか・・・。
ああ・・・。
泣き出しそうです。
アンジェは誰にも助けてもらえない。そう思いました。
ですが、それは違いました。
――だいじょうぶだから!
そんな言葉が、兵士に腕を掴まれたアンジェに届きます。
兵士に近づかれ、触れるだけで叫びだしそうなアンジェに、お兄さんが言いました。
それも、真剣な表情で、いまにでもこちらに着たいというそんな感じを、こらえているようにして、アンジェへ大丈夫と声をかけるのです。
アンジェを助けるため?
そんなこと、お兄さんの顔を見れば察せられます。
兵士を睨むような表情で、でもアンジェには優しい。それははふざけた表情もない真剣な表情で、尖った顔とやさしい黒と蒼の瞳がアンジェを撫でるように見ていました。
それで、分かったのです。まだ、アンジェは兄さんに捨てられてなかったと・・・。
だから、抵抗しませんでした。兵士につかまれ、抱えられて、それでもアンジェは抵抗せず運ばれました。
牢から抱えらだされ、そこまで何もされなかったことから、お兄さんはアンジェを助けるために話し合ってくれたのが分かります。
助かると思いました。
お兄さんに感謝しました。
けれど――、
アンジェは部屋を出る前に捨てられました。
ゴミを放るように、アンジェが落ちてケガをすることなど気に留めず、捨てられました。
石の床に捨てられて、裸のアンジェはケガをしない訳がありません。
体を擦って擦り傷ができます。――痛いです。まあ、その程度のケガいまさらなのですけど・・・。
体を打ち、擦り、痛がるアンジェに兵士は気にも留めません。
アンジェを押さえつけ、アンジェをいじめ始めるのです。
叫びます。暴れます。
裏切られました。
いえ、最初からお兄さんと兵士の話し合いはやはりお兄さんを助けてアンジェを捨てることだっのでしょう。
だったら、アンジェはとんだおまぬけさんです。
だから、アンジェの抵抗もむなしくいじめられます。
いたい――気持ちわるい。
やめて。
お兄さんで暖かくなった唇を汚さないで、体の暖かさを痛みと気持ち悪さに変えないで。
アンジェの希望と暖かさと暖かいぬくもりを奪わないで・・・。
昨日、暖かくなったもの、満たされてた心、そのすべてが汚い気持ち悪いものに塗り替えられていく。痛みや苦しさよりもそれが何もいやで、アンジェは暴れ続けていました。
でも――それも全て塗り替えられて、もう、なにもかもどうでもよくなっていきました・・・。
なにも考えなくなってアンジェは、ようやくお兄さんの兵士へ怒鳴る叫び声に気づいたのでした。
体が地面に叩きつけられる衝撃と共に体の内側から激痛が走ります。
牢に捨てられたアンジェの体は、体の中が痛くて仕方なく、もう動くことすら叶わなくなっていました。
昨日まで動くことができたのに、昨日までは我慢できたのに・・・。
それも、もう我慢できません。
激痛が体前進にほとばしり、アンジェは死に体で息すら叶わない状態になっていました。
痛い、辛い、という感覚すらもう、それがどのようなものすら理解できなです。
そんなアンジェの体が、投げられぐちゃぐちゃな体制のアンジェの体が、仰向けに綺麗にまっすぐ寝させられます。
お兄さんが、体を整えて布をかけてくれました。
いまさら――そんなことされても・・・。
アンジェとお兄さんは、裏切られたのです。
兵士に笑われ、おもちゃにされて。アンジェは体がボロボロにお兄さんは心がボロボロになったというところでしょうか。
泣かないでください・・・。謝らないでください・・・。
これは全部全部、アンジェが悪いんです。
アンジェは一緒に居るから不幸になるんです。
神様のおもちゃになったアンジェのせいなのです。
だから、お兄さんは悪くありません。
そう、思っていたら、自然とアンジェの横で泣くお兄さんの頬に触れていました。
お兄さんにアンジェの手は握られます。
痛いですよ。
でも、すごくうれしい・・・。
それだけで、痛みが消えてきます。心が満たされます。
心配してくれてありがとう、助けようとしてくれてありがとう。
でも、ごめんなさい。
アンジェのせいでこんなことになって・・・。
動かない体と激痛の中でアンジェはもう、ここに来て、なんど思ったのだろう。"死にたい"そう思います。
とはいえ、それも――かないそうですね・・・。
体は動きません、声もでません。頭も回りません。息すら苦しい。
朝日は多分、見ることはできません。
この薄暗い牢屋が最後の見る風景です。
女神様・・・死ねば会えるのかな・・・。
思った時、お兄さんの涙の水滴がアンジェの体の上を通り、アンジェの足が水になった時とは逆の要領で水が形を人が現れます。
蒼いの長い髪に、真っ黒なドレス。お兄さんと同じぐらいの身長で優しい顔をしたその女の人は笑顔で、横たわるアンジェをはさみお兄さんの前に現れました。
綺麗な人です。可愛い人です。やさしい顔をしています。
この人がアンジェをあの世に迎えに消えてくれたのでしょうか・・・。薄暗く汚い牢屋にも関わらず、この人がいるそこはすごくきれいに見えました。
だから、思いました。もう――死ぬのですね。
あまりの美しさに、お迎えが来たと思ました。
でも、なぜお兄さんにも見えるのでしょう。話しています。お兄さんは険しい表情で、美しいその女の人と、喧嘩しているような感じでした。
でも、もう耳は耳鳴りしか聞こえないので、なにをお兄さんが言っているのか分からないです。キーンゴゴゴそんな音が鳴っています。
聞こえないです。いえ、聞こえているのでしょう。けれど――頭が理解していない。もう、音も理解できない、こんな体でいるのなら早く死にたいです。
険しく話していたお兄さんがアンジェの首を不意につかみました。
ああ――そうですか・・・。
首に圧量が加わって、息が苦しくなりました。
お兄さんに殺されるのら、本望です。
やっと終われる、この痛さから逃れられる、化け物みたいな体から解放される・・・。
それがお兄さんなら・・・苦しさ暖かさに変わり、苦しくありません。
だから、お兄さんは泣かないでください。お兄さんは何も悪くないのですから――。
首に圧力が加わり、意識が遠くなります。
でも――その圧力はなくなりました。
暖かさがなくなり、冷たさがアンジェの首に冷気が吹きます。
お兄さんが泣いて、目の前に立つ女の人に怒鳴っています。
お兄さんは、すんでんのところでアンジェの首を絞めるのを止めたようです。
――いくじなし。
そう思いましたけど――何故でしょう。
なんで、アンジェはうれしくも思うのでしょう。
早く楽にしてくれればいいのに、ああ痛い、お兄さんならうれしかったのに・・・。
そんな、すんでんのとこでやめるなんて、アンジェは生きたくなるじゃないですか・・・やめてください、いえやめないでください
アンジェだって・・・アンジェって――死にたくないんです。
女神様を見つけて、おかさんの居場所を聞きに行くんです・・・。
それに――女神様がいまアンジェの前に現れたのに・・・。
おかさんに会いたい・・・死にたくない・・・
それでも・・・アンジェの意識は遠くなり、もう何も見えない闇へと沈むのです。
苦痛と、苦しさ、それに暖かさやうれしさ、アンジェの感じるものすべては無へとおちていきました。