紫色な風
しんみりとした雰囲気になっている中、気にせずトゥードゥは言った。
「妾は戻る故、祈りを捧げに呼び出してくれるのを待ってるぞえ。」
放出した大量の水を引かせてトゥードゥは還って行った。
ヘルオーラは気が抜けたのか、その場で倒れてしまう。
「ヘル!」
エンディとフルエーラがヘルオーラの元に走り寄る。
トゥードゥの問題は片付けたくないが片付いたと言えよう。
最初の問題にたどり着くがフルエーラもヘルオーラとエンディの傍にいるので問題ない。
では対峙しているノヴァルとキュリアだがノヴァルに戦う様子は全く見られず、それ故キュリアは静観している。
ノヴァルは先程から誰かを待っている様子だ。
エンディ達が来た方向から人影が見えて来た。
ラジェンやヨリョカに他3名。
「ノヴァル!キュリア!エンディ!」
小柄な女性が呼ぶ。
茶色のボブの髪に薄茶の目をして赤い眼鏡をかけている。
「母さん!」
「パーム母さん?!」
「母ちゃん?!」
ノヴァルは待ってました!と言う様子だがエンディとキュリアはかなり驚いていた。
もう、ここには来れないとされていた人物がこの場にいたら過剰に反応してしまうのは仕方ない。
ラジェンはパームにべったりとくっついている。
それを羨ましい様な微笑ましくヨリョカは見ていた。
パームはフルエーラの方を向いて話し出す。
「ごめんなさいね。うちの子達が迷惑をかけたみたいで。」
「いいえ。我が家の問題も解決したので。」
にっこりと笑うフルエーラ。
それを聞いたエンディは拐われた時からノヴァルとフルエーラが手を組んでた事を知り眉間に皺が寄ってしまった。
一番後ろにいたのは白い少年と黒い少女だった。
白い少年は髪は限りなく白に近い長い銀髪に薄い空色の目をしていて肌も透き通る様に白い。
少年におんぶをさらている少女は黒い長い髪に褐色の肌、目は閉じているのでわからない。
二人ともヘルオーラよりは年上に見えた。
「母さん…。」
白い少年がパームに話しかける。
「シャメラ。そうね、早くドゥアスを回復しないとね。」
少年はシャメラ、少女はドゥアスと言うらしい。
シャメラに言われて険しい顔をしたパーム。
どうやらドゥアスは危険な状態にあるらしく、他の皆にも緊張が走る。
「ノヴァル。私が来たから万事解決よね?」
「後は俺に任せて。母さんはドゥアスを頼む。」
パームとシャメラとドゥアスは奥の部屋に行った。
「回復なら少し出来るから行ってくるわ。ヘルをお願いね。」
フルエーラもヘルオーラをエンディに任せ奥に向かう。
「皆揃ったから、この屋敷を破壊するか。」
ノヴァルの一言に皆、目が点になった。




