なんか銀箱を初めて見るんですけど
84万PVを突破しました。ブックマークも2,000を突破しました!
なんでだろうな。なんでこうなった?
初めて書く上に、右も左も分からないうちに、こんな事になってしまった。
お読みいただいて本当にありがとうございます!
えっほ、えっほ、読んでいただける皆さまのおかげってつったえなきゃ!
それから、誤字脱字報告感謝です。助かります。
「なるほど、こうやって見比べるとすぐに分かりますね。」
今私の目の前には、金の宝箱と、銀の宝箱がある。いわゆる『金箱』と『銀箱』である。宝箱はグレードによって、鉄・銅・銀(SR)・金(SSR)の順番にランクアップする。これは、宝箱の一部がその色で表示されるため、該当箇所を確認すれば、一目見るだけですぐに分かるようになっている。だが、私は金箱しか見たことがなかったから、他の箱との違いが分からなかったのだ。宝箱はその色からとって、それぞれが『鉄箱』や『銀箱』と呼ばれる。
当然、中から出るアイテムも、その色に併せて良くなる。おさらいだが、アイテムのレア度は、コモン・アンコモン・レア・エピックの順番だった。そして、鉄箱からはコモンが、銅箱からはアンコモンが、銀箱からはレアのアイテムが基本的に出る。「では金箱からは基本はエピックが出る。」かと言われると、答えは違うらしい。確かに出ることもあるが、大抵はレア止まりだそうだ。一方で、銅箱からもレアが出ることがあったり、銀箱からアンコモンが出ることがあったりと、宝箱からのアイテムドロップは、振れ幅があるというのが通説になっている。
故にこれらは普段の探索や戦闘では、どのような役割を担っているのかが不明な『LUK』の値が、これら宝箱のレア度と、中身のアイテムのレア度に影響しているのではないか?と考えられている。だが、金箱なんてそんなにポンポンと見つかるものでもない。更に言えば、中から出たアイテムなんて、探索者が使えばそれまでだ。そのため、検証しようにも正しいデータが集まってないのが現状だ。
が、ここに新しく見つかった金箱2つに、探索者協会がストックしてあった(探索者が箱のまま売り渡したり、探索者協会側で回収した)銀箱が8つある。そして、ココに私がいる。
「えぇと、これが通称『銀箱』と呼ばれる宝箱です。ダンジョンの中層まで潜れば、たまに見つけられるかもしれないものになります。」
「中身は主に、レアのアイテムが入っているんですよね?」
「そうです。ですが、アンコモンが出る場合もあり、下手すると銀箱のまま売った方が良いこともあります。一方で、レアのアイテムが出れば、それなりの金額で売れますので、一攫千金を期待して開ける人も多いです。アイテムの種類によっては、レアでも、ものすごい金額になることもあります。」
「そうね、この間壊れてしまった『鑑定』のアイテムとかね。」
岬さんがまた遠い目をしてる…。なにかあったんだろうな。
「エピックのアイテムって、あんまり出ないって聞きましたけど。」
「そう言われていますね。ただ、実際のところは分からないです。ダンジョン深層に行く探索者は数少ないですし、スキルの宝玉みたいな消費アイテムならば、探索者が探索中に使えばそれまでです。不要なトラブルを避けて申告しないものもいるでしょうし、実際のところはもう少し出現してるんじゃないかと、協会では考えています。」
なるほどね。
「それでは、開封してもらっても構わないかな。」
「はい。わかりました。」
「それでは、『銀箱』からお願いします。」
「一つ一つ、開けた方がいいですか?」
「…一度に開けられるんですか?」
「出来ます。」
私の返答を受けて、結城さんが少し考え込む。
「…で、あれば、確認のため、一つはそのまま開けてください。その後に、残りの7個を同時に開封をお願いします。」
「わかりました。」
私は目の前の一つに、パッケージングのスキルを使おうとする。取り出し先は、今回は机の上…にしようかと思ったが、銀箱8つに、金箱2つが乗っていて、少し悩む。そう言えば、中のものの大きさってどうなのだろう?まさか、外箱より大きいものは入ってないよね?
「…そう言えば、中に入ってるアイテムって、流石に、外箱より大きいものって入ってないですよね?」
「基本的に、そんなことは無いと思います。」
うーん、なら大丈夫かな?
気を取り直して、パッケージングスキルを使う。取り出したものは念の為、宝箱がない机の真ん中に置くように指定する。…大丈夫そうだ。消費MPも少なく収まりそうなので、罠の類もなさそう?こればかりは、スキルを使わずに開けてみないとわからないな。…いや待てよ?罠も指定して取り出しが出来るんじゃないだろうか?どうだろう?…うーん。なんか出来そうな気がする。まぁそれの確認は後だ。中に入っているアイテムを対象に…開封!
カタン
無機質な音とともに、机の上に現れたのは、石で出来たタブレットのような物体だった。
「「えっ!?」」
そのアイテムを一目見た、結城さんと風見さんから驚きの声があがる。岬さんに至っては放心状態だ。…なんだろうこれ?
えっほ、えっほ、こっちも更新してるって、つったえなっきゃ!
触手 in クーラーボックス(仮)
https://ncode.syosetu.com/n1200kj/




