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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第3章 なんかクイーン・ビーを討伐したいんですけど

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やっぱりなんか無理無理無理無理無理なんですけど

 『開けた者か、使った者の『LUK』に依存するんじゃないか』…そういえば私ってLUK高かったっけ。あ…あー、そういえば補正も入ってなかったっけ?今まで意識してなかったけど、そういえばそうじゃん!


-----------

>PARAM

 -LUK:600 / 500+∀100

-----------


 って言うか、そうだ、元から異常なPARAMの中で、一際さらに異常だったのがLUKの項目だ。今まで直接影響を感じられなかったから、そこまで注視していなかった。だが、他のパラメータが300~400の中で、素の値が500という異常値。さらにそこに∀(未開示項目)とかいう、ふざけた理由で上乗せで+100。…あれ?私のLUKおかしくない?


 「黒川さん。でもここで使わないともっと無理なことになるわよ?」

 「そうだな、もし持って帰って売ろうとするなら、奪い合いになるな。オークションに回されて、最低でも数千万円とかか?」

 「唯一世界に現存する『レジェンダリーのスキル宝玉』よ。数億。」

 「そんなにか…」

 「確定申告、多額納税、絶対に世界中にバレる。」

 「…それは、ダンジョン協会(うち)としても勘弁してほしいなぁ。」

 「ね。それ持ち帰ったら、それこそ黒川さん狙われるわよ?」


 無理!絶対無理!やだー!!!


 「あの、それを避けるには…」

 「ひと思いに使いなさい。無くしてしまえばここだけの秘密よ。」

 「それに、戦闘系や探索系のスキルなら、黒川さんの生存率があがるわ。この後の事を考えても、今、あなたが使いなさい。」


 ぐぇ。一理ある。確かに有用スキルが手に入れば、生存確率が上がる。霧島さんになんとかしてもらおうと思っていたけれども、その霧島さんも使えというし、佐藤さんも頷いている。ここで決定権を持つ上位者二名が、私がコレを使うことで意見の一致を見ている。詰んだ。


 まぁ確かに、ここで使ってしまえば、後腐れがないのは分かる。だが、思い出してほしい。私はまだ高校生だ。数万円という金額でも、私にとっては大金だ。その私に「数千万~数億円をあげるから一瞬で使ってなくしてしまえ」と、言っているのと同義なんだよ。あー、もう!なんでこんな激レアアイテムなんて出るかなぁ!あ、私のLUKのせいだった!自業自得じゃん!


 「金田と加藤も、言いふらしたら…協会が黙ってないぞ?」

 「言いふらしたら私が氷漬けにして殺すから安心して。」

 「絶っっっっ対に言いません。絶っっっっ対に!勘弁してくださいっ!」

 「言いませんよ。それこそ私達まで狙われるじゃないですか。」


 そして、私以外の意見の一致をもって、私が『スキルの宝玉』を使うことになった。いや、使いたくないんだけど、持ち帰った未来のほうが悲惨だと言われれば、もう腹をくくるしかない。


 「…使い方って?」

 「飲み込めばいいわ。噛まずに。」

 「…はーい。」


 投了である。おとなしく、スキルの宝玉を口の中に放り込む。…あ、洗えばよかったかも。いや、今から吐き出すのはもっと嫌だな。大人しく飲み込もう。


 「…(ごくん)…これでいいんですかね?」


 …数億円の味?無味無臭だね!!…ダンジョンから生きて帰れたら、奏たちとスイーツバイキングにでも行こう。そうしよう。っていうか、行く。


-----------

STATUS / ●NOTICE / QUEST

>新規通知

 -ステータス関連

  ◯レジェンダリーの『スキルの宝玉』が使用されました。


 -クエスト関連

  ◯達成したQUESTがあります。(+)

-----------


 安心?と信頼?の通知機能君が仕事を始めた。まぁ今回は心の準備ができてたよ。というか、通知がない訳がないからね。…あ、そういえば、QUEST欄の確認してなかったっけな。あとで確認しておこう。


-----------

STATUS / ●NOTICE / QUEST

>新規通知

 -ステータス関連

  ◯レジェンダリーの『スキルの宝玉』が使用されました。

  ◯『セキュリティ機能』の有効化を確認。

  ◯『スキルDB』へのアクセスを試みます。

  ◯『セキュリティキーI』で『スキルDBセキュリティレベルI』の範囲のロードに成功しました。

  ◯以降『スキルDBへのアクセス権限』が付与されます。


 -クエスト関連

  ◯達成したQUESTがあります。(++)

-----------


 この流れ前にも見た!!ねぇ待って!!待ってよ!!ねぇ、待ってってばぁ!!!


-----------

STATUS / ●NOTICE / QUEST

>新規通知

 -ステータス関連

  ◯『スキルの宝玉』の内包スキルの解析が完了しました。

  ◯『スキルの宝玉』の内容は『中級魔法使いスターター』です。

  ◯SKILL『統合元素魔法』『応用元素魔法』『統合中級MP補助』『統合中級魔術補正』を獲得しました。『スキルの宝玉』による取得のため、熟練度キャップはありません。

  ◯火魔法、水魔法、風魔法、土魔法の所持及び、MPとINTの既定値到達を確認。『魔法使い』のJOBを獲得しました。

  ◯『魔法使い』のJOBの効果により『統合元素魔法』は『統合元素魔術』に成長しました。

  ◯氷魔法、電気魔法、金属魔法の所持及び、MPとINTの既定値到達を確認。『魔法使い』は『中級魔法使い』に成長しました。

  ◯複数の設定可能中・上級JOBの所持を確認しました。『複数JOB設定機能』が開放されました。付随開放のためSP消費はありません。

  ◯HOLD_JOBの検索を行います。

  ◯自動的にJOB_SLOT1に『上位探索者』、JOB_SLOT2に『中級魔法使い』を設定しました。

  ◯WARNING『英雄』は設定条件を達成していません。

  ◯ステータスを更新します。

  ◯JOBによる魔法使い関連のSKILLを開放します。

  ◯JOBによりPARAMに補正が入ります。

  ◯JOBとSKILLとFEATUREによるステータス変動を反映するために、ステータス画面と各種機能のアップデートを行います。


 -クエスト関連

  ◯達成したQUESTがあります。(++++++)

  ◯QUEST報酬が受け取れます。

  ◯一度に多くのクエストが達成されました。達成数が既定値を超えたため、QUEST機能がアップデートされます。

-----------


 通知機能君っていつもそうですね!私のことなんだと思ってるんですか!?普通の女子高生ですよ!!…って言うか熱い!体の底から熱が湧いて出るみたい!あ、これがもしかして魔力(MP)!?…今までも使ってたけど、確かに認識はできてなかったっけ。…あっなんか次々溢れてくる、なんか凄いかも!!

通知機能「クイーンビーの巣の中にいる上に、金箱からスキルの宝玉を引き当てる人が、普通の女子高生の訳ない」

スキルの宝玉「それは本当にそう」


霧島「ところで、暇だったから魔法で二人組おいかけてるんだけど、なーんか、ずっとジャミングされてんのよねぇ。大まかな位置はわかるけど、たぶんクイーン・ビーと戦ってるかも。」

佐藤「…いかんな、安全は確保できたから出入り口を塞いで、そろそろ出発しないと。」

加藤「気が抜けてきていたけど、いよいよクイーン・ビーだ。気を引き締めないと。」

金田「(霧島の姉さん、なんでもありだな。っていうか、この人本当にCランクか?)」

霧島「金田ー。そこから先考えたr「しません。勘弁してくださいっ。」よろしー。」


金田は短慮ではある。短慮ではあるが、殺気には誰よりも敏感であった。

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