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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第2章 なんかついに集団探索なんですけど

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なんか仲良くなりたいんですけど

 委員長が眼鏡を直しながら、私の方を睨みつけてきた。


 「そもそも黒川さんって、いつも7限目大体いないですし、サボってるんですか?そんなんだから、クラスメイトの名前も分からないんじゃないです?」


 …委員長の方がちょっと私に不満があるみたいだな。7限目うんぬんはたぶん簿記のことだろうけど、それは私悪くないんだけど。


 「いや、7限目は簿記の方は受けるなっていわれてますし、探索者課程の方は大体出てたじゃないですか。サボってなんかないですよ。」


 心外ではあるので反論をする。実際、サボったことなど一度もない。

 

 「まぁまぁ、利香っち、そもそもサボりだったら先生が言うでしょ」


 風紀委員のちょっとギャルっぽい方が委員長の方を止めてくれた。っていうか、ギャルっぽいのに風紀委員やってるのか。今頃気付いた。


 「それはそうですけど」


 「あー、黒川さん。私の名前は雨森京子(あめもりきょうこ)だよー。よろしくねー。」


 雨森…初めて聞く名字だな。


 「よろしくおねがいします。」


 「そんでこっちのツンツン眼鏡が、青山利香(あおやまりか)ちゃんね。ただ、黒川さんクラス付き合い悪いからさー、たまにはクラスメイトと遊びに行こうよ。」


 「ツンツン眼鏡は余計です。」


 …たしかに7限目が終わったら、すぐに帰ってはいろいろやってたからなぁ。LINEとかも奏とやるぐらいだし、確かにクラスの皆とは全然しゃべってなかったな。あと、悪いけど確かにツンツン眼鏡なんだよなー青山さん。


 「…それは、確かに付き合い悪かったかもしれないです。是非誘ってください。」


 「まぁまぁ、今日はこの4人で班なんだし仲良くいこうよ。」


 更に、奏が青山さんとの間に入ってくれる。奏と雨森さんが私と青山さんの間に入ってくれたおかげで、青山さんが落ち着いてくれたようだ。


 「…確かに、二宮さんの言うとおりですね。言い過ぎました。申し訳有りません。京ちゃんが紹介してくれましたが、私が青山利香です。よろしくお願いします。」


 よかった、これを機会に仲良くなれるようにしたほうがいいな。というか、確かに高校になってから、友達を作ってなかったね。まぁ作るような余裕が私にはなかったんだけど…これは反省だなぁ。


 「いえ、人付き合いが悪かったのは自覚がありますので。こちらこそ、ごめんなさい。こちらこそ、強く返しすぎました。あらためて、黒川理恵です。よろしくお願いします。」


 「二宮さんも黒川さんも、私のこと京ちゃんって呼んでね!」


 「それだったら私のことも是非、カナって呼んでくださいー。」


 なんか奏と、雨森さんはすぐ仲良くなれそうだな。ところで…


 「…奏ってカナって呼ばれてるの?」 


 「うん、そうだよー。まぁ理恵ちゃんとは付き合い長いし、今まで通り奏でいいよー。」


 知らなかった…。まじか。長い付き合いだしずっと奏って呼んでたし。そういや、二人で遊ぶ時もずっと愛称とかで呼びあったことなかったや。


 「黒川さんのことはなんて呼べばいいですか?」


 青山さんが一歩踏み出してくれた。ちょっと嬉しい。


 「特に呼ばれたことがないので…好きに呼んでいただけると。」


 「「じゃぁ、りえちで!」」


 奏と雨森さんがハモる。やっぱりこの二人相性良さそう。


 「それでは、私もりえちとお呼びしますね。」


 そしてやっぱ真面目だな青山さん。


 「雨森さんは京ちゃんで、青山さんのことはなんて呼んだらいいですか?」


 「それでは利香と呼んでください」


 京ちゃんに、利香ちゃんね。


 「そろそろ自己紹介、終わりましたかね?大丈夫ですか?」


 あ、佐藤さん待っててくれたんだ。

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