表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第1章 なんか探索者(仮)になりたいんですけど

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/225

なんか仮免許を発行してるんですけど

 「絶対おかしい…おかしい…なんで…」


 どうも(不憫担当)です。…なんか今変なルビがついたような気がする。というわけで、今日は呉西商業高等学校の集団探索日ということで、仮免許の発行作業を担当しているわ。もちろん佐藤(専任担当者)も一緒です。普段なら、仮免許合格者のみが学校引率で整列しているから、機械的にステータスチェック(探索者の有無を確認)をして仮免許を発行するだけの簡単な仕事なんだけど。


 私がいるということは、そう、K号案件ということなのよ。


 というわけで、普段なら他の職員がやってるところ、私と佐藤の二人で、呉西商業高等学校のビジネス・マネジメント科の仮免許発行作業を任されているって訳ね。


 さて、前回は私の『ステータス鑑定』が弾かれたので、今回は探索者協会側で普段使っている鑑定アイテムではなくて、より上位のものを用意しました。いつも使ってる鑑定アイテムは、ほぼすべての探索者協会に配備されている、『コモン』のアイテムなのだけれども、ステータス鑑定が弾かれるだけのLV差があることがすでに判明しているので、うちの『T県探索者協会』の名前で、『日本探索者協会本部』により高いレアリティの鑑定アイテムを用意してもらいました。ちなみに、レアリティには「コモン」「アンコモン」「レア」「エピック」「レジェンダリー」「ミシック」が存在していることが判明しています。


 まぁ、それでも「エピック」なんて私も見たことがないけどね。更に言えばミシックなんて、唯一現存するミシックアイテムが、厳重に封印されている事しか知らないわ。…という訳で今回用意されましたのはこちら!一般というか、通常手に入る上で最高レアリティの「レア」の鑑定アイテム『スカイ・アイ』です。…なんでそんな名前なのよ。しかもレンタル料金死ぬほど高かったし。なんなら保険がガチガチにかけられてて、正直取り扱うのすら怖いのよね…。


 という訳で、通常考えられる最も強い鑑定アイテム。しかもそう、『鑑定』アイテムならたぶんK号のステータスも鑑定できる!ということで、取り寄せられました。この違いなんだけど、私の持っている鑑定は『ステータス鑑定』なので、ステータスしか鑑定できないのよ。でも、このアイテムはその上位互換の『鑑定』アイテム。鑑定に成功すれば、より強力で、より詳細な情報が手に入るはずだわ。


 その結果がこれ


-----------

STATUS

LV:5 (EXP:54/500)

HP:200/200

MP:40/40


>INFO

 -NAME:黒川理恵

 -JOB:探索者

 -HOLD:一般生徒


>IPARAM

 -STR:20+◯5

 -DEF:20+◯5

 -DEX:15+◯5

 -INT:25

 -AGI:10

 -LUK:30

 -EXP獲得補正:15% / ◯5%+◇10%


>SKILLS

 -PASSIVE

  ◯攻撃力補正I、◯防御力補正I、◯EXP獲得補正I

 -ACTIVE

  ◯アイテム識別I、◯地図作成I、◯探索技能I

 -ABILITY

  一般教養(義務教育)、料理IV、洗濯III、掃除V、ビジネスII、簿記I、情報処理I

-----------


 えぇ、普通のLV5探索者のステータスです。至極普通?ですね。


 「そんな訳ないのよね~」


 もう笑うしかない。だって、K号のこのステータスはありえない。このステータスでマトの破壊はできないし、絶対持ってるはずの『開封』スキルが存在しない。職業も他にも持ってるはず。そして何より、このステータスで、そう、何よりこのステータスで―


 ()()()()を扱える訳がない―

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>絶対もってるはずの『開封』スキルが存在しない。 さっと一人残して出かけちゃって怪しいな〜と思ってたら、やっぱり監視カメラとかありましたか。 あと個人的な感想ですが、意図的な叙述トリック系で無いなら全…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ