表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/168

やっぱりなんか称号が変なんですけど

-----------

APPELLATIVE(NEW)

スライムスレイヤー(NEW)、スライムの不倶戴天の敵(NEW)、スライムを滅ぼすもの(NEW)

-----------


 「APPELLATIVE」という項目が生えた。そう、生えたとしか言いようがない。少なくとも前までは存在しなかった項目。そして、いきなり3つも称号がある。更に言えば今まで一度も倒したことのない、スライム関係だ。いや、そもそもダンジョンに入ったこともなければ、モンスターを倒したこともないんだよ。にも関わらず「スライムスレイヤー」だの「スライムの不倶戴天の敵」だの「スライムを滅ぼすもの」など、物騒なのが並んでる。


 そもそもが、何故今になって、APPELLATIVEという項目が増えたのだろうか。ステータスが変化していないことも考えると、おそらくは前から存在していたのではないか?しかし、今までは見えなかった。何故今になって見えるようになった?


 …そういえば、そもそも「称号」について知ったのは今日が初めてだ。確か「ドラゴンスレイヤー」っていう称号の話を奏がしていた。そういう項目もあるんだという程度の認識だったが、もしかするとそれが原因か?だとしたら、もしかするとステータスってもしかして「知っている項目」じゃないと見えないのかもしれない。そう言えば、EXPとSPについてもそうだった。授業でその()()()()()()から、項目が増えていた。


 つまりは、このステータスの項目は「知っている」項目しか出ない?にしては、称号の内容は…私の持っている称号に関わらず()()()()内容しか存在しない。項目を知っていることと、個別の内容についてはまた別?それとも、なんらかの要因(トリガー)の結果見えるようになるのだろうか?


 「あれ!?」


 そんなことを考えつつステータスを見ていると、変動があった。


-----------

STATUS

NAME:黒川理恵

LV:40 (EXP 351→355/4000)


PARAM

STR:400

DEF:400

DEX:300

INT:250→251

AGI:100

LUK:500

-----------


 「えっ経験値が増えた!?それにINTが1上昇した…!?」


 特に何もしてないのに、変動した経験値とINTに、私は目を丸くした。


 こんなに簡単に経験値は上昇していいのだろうか、そもそもレベルアップ以外にパラメータが変動するのは普通なのだろうか?そういうことすら私はいままで全く知らなかった。そもそもただでさえ普通ではないステータスが、このまま訳もわからない内に増えるのは本当に大丈夫なの?一体なにが原因で増えたの?考えていたのはステータスの事だけなのに。いや待て。


 もしかして「知らなかった事を知った」から?いや、ただそれだけなら、授業を受けただけでINTや他のパラメータの数値が上昇するはずだ。とすると、それとは別になんらかの要因があるはずなんだ。


 「うーん、どんな理由で経験値が増えたり、パラメータが増えたり、称号が増えたりするのか、通知機能ぐらいあってもいいんじゃない…」


 『ピコン』


 ―えっ


 >通知機能を有効化しますか?(SKILLpt10消費) y/n

 

 ―ウッソでしょ!?


 ステータス画面には、いままで見たことがないポップアップウインドウが表示された。それと同時に称号にも変化が起きた。


-----------

APPELLATIVE

スライムスレイヤー、スライムの不倶戴天の敵、スライムを滅ぼすもの、■■■■の秘密を解明しようとするもの(NEW)

-----------


 どう考えてもなんかヤバいのが増えてる。これ以上ヤバいのを増やすのはやめてくれないかな…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
なるほど、タイトル名の「クッション」はそういうことなんですね。 不倶戴天の敵と思われるようなことをしているのか…ネネちゃん的なゴニョゴニョ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ