やっぱりなんかあの女子生徒が強すぎるんですけど
【重要機密指定】【K号-002】
■K号接触報告
作成者 岬 瞳
作成日 20xx年 4月21日
『K号-001』を受けて当協会はK号への接触を計画。前回発生のインシデントを理由に、追加講習及び物資の給付を表向きの理由にして計画立案。呉西高等学校1F空き教室にて、K号と接触し、岬が保有するスキル「ステータス鑑定」にて、K号の鑑定を行う計画。同行者は第一接触者である、佐藤孝太朗を同伴に指定。緊急時の離脱用に、同時刻に行われている7限目の指導探索者1名を事前に欠席扱いとする。
今計画目標は、「①K号へのステータス鑑定」および、「②支給物資の受け渡し」である。なお、支給物資に関しては、■■■■■■■(支部長権限で検閲)
備考 K号の特異性に関しては別資料を参照する事
計画を実行。失敗。
接触時にステータス鑑定を実行したが、K号はレジスト。スキル行使結果に『警告』表示。対象の最低LVを30台前半と推定。K号-001にあるように、対象のステータスと戦闘センスの間に、大いな乖離を認める。戦闘経験はほぼなしと推定。おそらくは高いステータスと、本人の性質に著しい乖離があり、予期せぬインシデントの発生に注意されたし。また、K号のステータス鑑定はほぼ不可能かと思われる。
なお失敗後、エスケーププログラムを実行。失敗報告のために一時離脱を行った。
■■■■■■■(以降の文章は支部長権限で検閲)
■探索者協会記入欄
T県探索者ギルド西部支部支部長 十文字剛
当文書を機密に指定。セキュリティレベル6。
結論として、物資の給付は成功したが、ステータス鑑定に失敗。
K号の推定レベルは30以上であり、A級探索者並み。特異点影響者の可能性大なり。
佐藤孝太朗に、セキュリティレベル6を付与し、協会指定予備職員への採用を打診する事。