やっぱりなんかいつも7限目が別行動なんですけど
とりあえずとして、私の棍棒の扱いは問題ない事になった。そのあと一通り棍棒の講習を受けた後、注意事項の話になった。
「女子生徒の黒川さんなら大丈夫だと思うけど、特に男子生徒は棍棒と盾が揃うと、ふざけて勝手に模擬戦だのなんだといって、遊び始めますが棍棒は鈍器です。たとえ盾があろうとなかろうと、人に向けて振るうことは禁止です。授業中も、対人の模擬戦は行いません。第一に、ダンジョン内でモンスターを討伐し、安全を確保するための自衛手段であり、第二に、EXPを稼ぐためにモンスターを討伐するために使われるものです。」
「決して人に向けてはいけません。自主練習は結構ですが、授業や探索者協会指定の専用設備以外での使用は推奨しません。素振りぐらいなら良いですが、人や物に当たると危険ですので、必ず人気がない場所でおこなってください。」
当たり前だなぁとも思いつつ。佐藤さんと岬さんの注意に頷いて返答する。
「「いいですね?わかりましたか?」」
「はーい。」
なんだろう、二人してやけに念を押して確認してくる。何をそんなに心配してるんだろう…?何はともあれ、これで無事講習は終了のはずだ。今日は経理部の代わりにこの講習を受けているし、今日は早めに帰れそうだ。
「さて、それでは講習は、一通り終わりましたが、黒川さんにはまだやってもらうことがあります。佐藤さん。」
「了解しました。」
どうやらまだ帰れないようだ。佐藤さんが、後ろにある段ボールを机の上に移動させ、開く。中から出てきたのは、明日支給されるであろう、ポリカーボネート製の盾が入っている。左腕に装着できて、片手で取り扱えるものだ。
「この盾は明日支給する盾なのですが、見てのとおり、段ボールに入っていて梱包材の発泡スチロールや、ビニールなどに包まれています。ですが、実際に支給する際には中の盾だけを渡すことになるんですよね。これらの梱包をほどかなければなりませんが、佐藤さんと私だけでは少し大変なもので。」
おや、なんか話が変わってきたな?
「黒川さんにも開封を手伝ってもらいたいんですよね。」
「なんで私が?」
「正直に言うと、人手が用意できなかったので…原因はうちにありますが、想定より差額が…ですので、その代わりにアルバイトしてもらおうかと思いまして。私と佐藤と黒川さんの3名なら、一人26箱ぐらい開ければ終わりますよ。」
それを言われると、自分が原因でなくても辛いものがある。
「(あとは優秀な探索者候補に、つばつけるためですけどね)」
続けて、岬さんが小声で何か言った気がする。
「なにか言いました?」
「いいえ。とりあえず、開封作業のお手伝い、お願いしていいかしら?」
棍棒のお礼?もあるし、受けたほうがいいか。
「わかりましたー。」
どうやら一人だけの7限目は、もうちょっとだけ続きそうだ。




