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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第三部 第9章 なんかスキュラ娘と同居するみたいなんですけど

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なんか心配になる夜なんですけど

 クーちゃんの部屋はまだ用意できてない…というか、そもそも使える部屋が限られるのでこのまま私と同室になる気配がある。クーちゃんはこれでも■■■■■の娘なので、うっかりで大変な事になる気もするんだけど…大丈夫かな?まぁ今のところ、漫画本がやぶれたりとか、ベッドが切り裂かれたりとか、床に凹みができたりだとか、そういうことは無い。


 というか、たぶん、そうならないように魔力で自然とコントロールしてるんだと思う。私とかもそうだったし。たぶん戦闘とかになると違うんだろうけど。ともかく、このあたりの理屈はちゃんと把握したわけではなくて、日頃の魔力鍛錬と、魔力コントロールで、魔力がどのように動いているのかを、きちんと把握しつつある、自分ならではの感覚に過ぎない。なので絶対ではないんだよね。


 さて、なんでそんな事を心配しているのかというと、クーちゃんが、同じベットで私の隣で寝ているからだ。流石に寝ぼけて、触手で首を締められるとかいう事は…無い…無いよね?


 クーちゃんが起きている時は、偽装のために家の中でも人型で暮らしているけど、流石に寝る時は、スキュラ娘の状態に戻る。その方が寝やすいんだとか。クーちゃんの姿を外から見られたら困るので、夜の私の部屋はしっかりカーテンを閉めている。(というか、例のクッションがあるので、このところはほとんどカーテンを閉めている。)そのため、電気を消した真夜中のこの部屋は、カーテンと窓の僅かな隙間から、月明かりがわずかに差し込むぐらいしか、明かりがない。


 そしてここまで暗いと、夜、こんな風になんだか胸騒ぎがして、妙に目が覚めたときに、なにも見えなくて困る訳だ。


 まぁ、自分の部屋だから、これだけ暗くて何も見えなくても、大体わかる。…流石に、お手洗いに行くとかになると、ベッドの横にあるクランプのライトを付けるか、枕元あたりにあるハズの、照明のリモコンで部屋の照明をつけるかしないと危ない。


 …だが、それは『海の貴婦人ダンジョン』に行く前までの話だ。今の私には『暗視I』があるので、この状態で有効にすると、真っ暗な部屋でも、いろんな物がしっかりと把握できる。たとえば、足元でクロがまるまって寝ているだとか、クーちゃんの顔が隣にあるだとか、壁に掛けたおいたローブがずり落ちて床に落ちているだとか、枕元に置いてあるスマホの充電を忘れているだとか、天井からすっーと降りてくる蜘蛛がいるだとかが、何もかもがはっきり見える。


 …は?蜘蛛?????


 まって、デカくない?手のひらぐらいのサイズ無い?窓しまってるし、私の部屋の扉は隙間詰めてあるから、侵入できなくない?っていうか、どっから入ってきた?いや、そんなことよりも問題は、降りてくる先だ。床とかなら、まぁまぁ、猶予があるんだけど、これ、落下地点、私の顔…。まずい!流石に勘弁してくれ!


 回避…その前に思考加速!こんなことの為に、使うのは馬鹿らしいけど!顔は駄目!!やだ!!思考加速を魔力消費を抑えて有効化して、判断の時間を稼ぎつつ、どうするかを考える。回避は間に合わない!なら、魔法でなんとか!火魔法…火事になる!水魔法…家電壊れる!地魔法…部屋壊れる!消去法で風魔法で!散らかるのは許容!攻撃魔法はNGだから、探索者が普段使いしても許されるヤツ!


 低威力にして、私の顔と降りてくる蜘蛛の間に風の床?を作る。本来は下から吹き上げる様に風の流れを作るんだろうけど、それだと私の髪が巻き込まれる。故に水平に集めよう。渦巻きにして、部屋の全体から集めて、蜘蛛の下から吹き上げる感じで!そのままそっと蜘蛛を受け止めて、外に追い出せばいい。


 ――が、失敗!魔力制御が甘すぎて、そのまま風、つまり空気の塊を蜘蛛毎天井に叩きつける。そのまま風魔法は、バキバキと天井に穴を空けてしまい、破片が落ちてくる。やらかした。さらに、魔法を使い始めた頃に、クロが気づいて起床。クーちゃんも、流石に起きる。大失敗。


 クーちゃんが、触手でリモコンを操作して、部屋の明かりを付ける。クロは何事かと、臨戦態勢にはいる。

 

 「あ、ごめん、私が――」


 臨戦態勢に入ったクロに対して、素直に失敗を告白しようとした時、天井の破片から無傷のままの蜘蛛が飛び出してくる。…ありえなくね?天井壊れてるのに、無傷?お前普通の蜘蛛じゃないな!?蜘蛛は、壊れた天井の破片を意にも返さず、まっすぐ私に向かってくる。私の顔に向かってたのは偶然じゃなくて、私狙いか!やっ――


 <<バチン!ベキベキ!>>


 太い触手が、蜘蛛と一緒に、部屋の床を叩きつける。床は凹んで破片が飛び散る。…当然この触手の持ち主はクーちゃんである。床のフローリングがバキバキに割れて…あぁ、駄目だなこれ。


 『ただの蜘蛛じゃありませんでして!力を抑えたけど壊してしまいましたわ!ごめんなさい!』


 いや、うん。なんなら私も天井ぶっ壊したからね。


 クーちゃんが触手をどけた後には、粉々になったフローリングと、潰れはしたものの、そのまま原型をとどめている蜘蛛一体。めちゃくちゃゴツい上に、…魔石が見えてるじゃん!!モンスターだこれ!!

作者「心配通り、床が凹みましたね。」

クーちゃん『事故ですわ!』

黒川「まぁうん。明日からどうしよ…。」


別作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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蜘蛛かぁ、蜘蛛何ですねぇ。
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