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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第三部 第9章 なんかスキュラ娘と同居するみたいなんですけど

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なんか意外なところで話が繋がるんですけど

 「これが『リーリエ交易禄』の断片の日本語訳だな。これにニャゴスの記述がある。」

 「なにこれ。」

 『なにこれ。』

 『なんですのこれー。』


 まぁもう、リーリエの単語が出た時点で驚きだけど、なんでそんな交易禄なんてものがあって、しかもその断片の日本語訳なんてものを、お兄ちゃんが持ってるのさ。クロとクーちゃんも知らないっぽいし、本当になんで?


 『どうしてこんな物が…あ、これ、ダンジョンができる前の、地上との交易禄の資料ですね。確かに我々の記述があります。リーリエに訪れた、地上の人間が残した記録です。』

 『ふえー。ワインやオリーブオイルなんて品目がありますわねー。』


 クロ?さらっとダンジョンができる前の資料って確定させないで?やっぱりリーリエにいた時にも考察してたけど、ファンタジーアップデート以後のダンジョン発生からの時系列と、リーリエの歴史とのズレの説明がつきそうな資料ってことじゃない。やっぱり、ファンタジーアップデートの方が後で、その前からリーリエが世界の何処かにあったってことじゃない。


 「でだ、この交易録が正しいなら、ダンジョンの最下層にリーリエにつながる経路があって、そこからニャゴスを連れ帰ってきたしかないだろ。…なんでニャゴスをテイムできるのか、まじで意味分かんないけど。それしか説明がつかない。」

 「説明がつかないのは、そのお兄ちゃんの推理力だよ。意味分かんないよ。」

 「じゃぁ次は、それについての説明をしようか。…あっ、クーちゃんは、その辺にある漫画勝手に読んでていいよ。」

 『わーい!』


 ちょっとお兄ちゃんが怖くなってきた。確かに仲の良い兄弟ってほどじゃなかったけど、まぁまぁ普通に兄妹程度にはお互いを知ってると思ってたけど、全然お兄ちゃんについて知らない事が発覚してしまった。下手すると、実際に行ってきた私よりリーリエに詳しいまである。都合よく『リーリエ交易禄』なんていうものを持ってるとは思えないし。


 「で、なんでこんなものを持ってるのかというと、今の俺の仕事にもつながるんだが、…あ、その前に理恵は俺の仕事、知ってたっけ?」

 「知らない。」

 「あー、じゃぁそこから話すか。大学を卒業した後、最初はまぁ普通に仕事してたんだがな。その時に起きたのがちょうど『ファンタジーアップデート』だ。つまりまぁ、話は5年前に遡る。」

 「えっ、そこから話が始まるの?」

 「そうだ。そして、その時に最初に手に入れたのが、今で言う『ニャゴス労働争議戦史』の断片だ。当時はただの紙片の束でしかなくって、まったく未知なる言語で記述されていたんだ。そして、これが見つかったのが、やっぱり『海の貴婦人ダンジョン』だ。」


 まじか、そっから話が始まるのか。しかも、思ったよりなんかやばい話だなコレ?つまり、ダンジョンの初期探索において、そういうアイテムがいくつか見つかってることを意味する。いや、まぁそう言われればリーリエを探索すれば、そういうのが見つかったのかもしれないな。よくよく思えばリーリエには、1日も滞在してない気がする。まぁ探索する時間もなかったんだけど。


 「お兄ちゃんがダンジョンで見つけたの?」

 「そうだ。」

 「でもどうしてダンジョンに?」

 「実は当時、会社から、ダンジョンに出現するアカガニなどを始めとした、海産系のモンスターの商業化を命じられていたんだ。それが、探索者免許がまだない本当に初期の頃で、現在の西部支部の前身となる『呉西地区ダンジョン開発機構』の下請け企業へと出向した。そこで、手探りだったけどダンジョンを調査していたんだ。その成果が、今、海の貴婦人ダンジョンでやってる、食用モンスターの養殖事業だな。スタンピードのせいで全滅したけど。」


 あー!!そこにつながるのか!!それで『海の貴婦人ダジョン』に詳しかったのか。で、そのダンジョンにいるはずのない黒猫を、テイムして持ち帰ってきたら不審に思うよね。私だって思う。どっから連れてきたんだってなる。

 

 「で、俺が調査中に拾ったその断片だが、会社はゴミとしか扱わなかったし、開発機構の方も興味がなかったから、発見者である俺の私物となった。だが、俺はもともと暗号解読や言語学の方に興味があったから、暇があるときには、()()の解読を進めることにした。コツコツと、翻訳を進めていたところ、古い文明の歴史書というところまでは分かったんだが、なにせ断片しか無いから完全には解読ができなかった。」

 「そうなんだ。」

 「この、ダンジョンで発見されたなんらかの断片に当たるアイテムだが、それに記述されている未知の言語を解読できたケースは、現在でも未だに片手に数える程度しか無い。だが、俺はそれをやった。そして、完全には理解できなかったけど、この『ニャゴス労働争議戦史』の断片を一部解読する事に成功したんだ。これがその論文。」

 「…本当に論文だ。」

 「あたりまえだろ。ちゃんと学会に提出したんだぜ。そして俺がやった事は、今ではダンジョン研究の重要事項になってる。」


 だんだん話が繋がってきたな。


 「そして今は、その業績が評価された事で、『日本探索者協会』の本部の嘱託として働いてる。だから家にいたりいなかったりする。基本はリモートだから自室に引きこもっているけど、フィールドワークや、学会に出ることがあるからだ。そうなると数日家を空ける事になるからな。」

 「つまり、今はダンジョン関係の仕事をしてるってこと?」

 「そういう事だ、つまりは探索者協会みたいに探索者の管理することではなく、ダンジョンそのものの調査・研究と、ダンジョン資源の活用の仕事をしている。だから理恵にも内緒にしていたんだ。だが、今度はお前がFPから蜂蜜なんてものを持ち帰ってきてくれたおかげで、今度は養蜂の方がなんとかならないかと、上から無茶振りをふっかけられてるところだ。養殖ができたんだから、養蜂もやってくれってな。お陰で、複数のプロジェクトにぶち込まれてる。」


 嘘でしょ!?そっちにも話が繋がるの!?

別作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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― 新着の感想 ―
✕ファンタジーアップデート ◯コズミックホラーアップデート \(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
こんばんは。 お兄ちゃんめちゃ優秀だった&妹のおかげ(?)で更にお仕事増えてたんですなww
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