表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/204

なんか今回の件に特に関係ないお土産が、沢山あるみたいなんですけど

岬「えぇ、これらのお土産は、特に今回の件とは特に関係がありませんので。実際。」

 「さて、ということで、本日からトライアルという事でよろしいでしょうか?一時金は3営業日中に、公金受取口座に振込させていただきますので。」

 「畏まりました。」


 えっまじで?それでいいのお父さん?いや、私は反対ではないけど。お母さんは?クーちゃんは、見た目からして分かるけど、モンスターだよ?もっとなんか抵抗とか無いの?私は、あのヒュドラとの戦いで、一緒に共闘した仲だしクーちゃんの事は信用できるけどさ。知性のあるモンスターと一緒に暮らすのに、抵抗ってないの?


 「あなた、大丈夫なの?」

 「まぁ、大丈夫だろう。」

 「そうそう、奥様にお土産が有るんですよ。今回の件とは特に関係の無いお土産なんですけど。」


 そう言って岬さんがお母さんに渡したのは、まだ発売していない()()()()を使用した、高級化粧品セットだ。そういえば、あの日ちょっと試したっけ。めちゃくちゃ良いものであるのは認める。女性なら誰もが欲しがるだろう。


 「あら、あらあらあら!これ!今CMで宣伝しているやつじゃないですか!」


 えっ、あの化粧品?いつの間に発売が決まってたの!?…あ、いや、私達がダンジョン最下層にいる間に話が進んでいたのか。ちゃっかりしてるなぁ。というか、私達が試す前からもう販売の話が進んでたのかな?手が早いなぁ。…あれ?蜂蜜?そう言えば何か忘れてるような気が…。まぁ、いいか。今はそんなことより、クーちゃんの事だし。


 「えぇそうです。完全限定生産で、もう1年先まで予約でいっぱいの新製品ですね。私も利用していますが、見て下さいこの肌。」

 「あらあらあら!」


 お母さんが、岬さんから化粧品セットを受け取って、がっしりと抱きしめる。これはもう決まりかな。まぁ古今東西、この手に限るとは思うけど、自分の両親がそれをやられるのを見るのは、なんかこう複雑だな。しかもやってる相手が、自分の知り合いときたものだ。


 「それでは、今日から、こちらの家でトライアル開始ということでよろしいですか?」

 「えぇ!まぁトライアルぐらいなら大丈夫よね?理恵?」


 あ、うん。いいよ。まぁクーちゃんなら大丈夫でしょ。…で、私へのお土産(賄賂)は?岬さん?


 「あと、理恵ちゃんにもお土産があるのよ。これなんだけど。」


 そういって岬さんが渡してきたのは、ただのカバンだ。…いやまて、これはもしかして。


 「じゃじゃーん!小容量だけどマジックバッグよ!後で所有者の証明書も渡すから、機密保持の誓約書に署名してね!あと、蜂蜜の新製品のスイーツセットもあるわ!」

 「今日からよろしくね!クーちゃん!!」


 そうだよね。岬さん!そうこなくっちゃだよね!ウェルカムだよクーちゃん!一緒に暮らそうね!


******************************


 とはいっても、流石にいきなりクーちゃん用の部屋は用意できないので、今日は私の部屋で寝ることになる。ただ流石にスキュラ娘の状態だと、お部屋が狭いので人間態になってもらう。狭いベッドの上だけど、まぁ二人一緒に寝れないこともない。


 『漫画が!漫画が!こんなに!!』

 「好きなだけ読んで大丈夫だよー。」


 そして、クーちゃんが、私の部屋にはいって一番にとびついたのは、本棚に並んでいた漫画本だった。お兄ちゃんの部屋に行けば、青年漫画ももっといろいろあるが、流石に勝手に入るわけにはいかない。まぁ私の部屋にも色々とおいてあるので、それでも大丈夫だろう。何を選ぶかなと思っていると、やっぱり、週○少年ジャ○プの連載作品あたりが気になるようだ。まぁそうだよな。リーリエでもその辺のタイトル挙げてたもんなぁ。


 …うん。お兄ちゃんの部屋からモンスター娘系がでてくる作品を持ってきて、読ませた方がいいかもしれないね。スキュラ娘として、これから地上で生活するなら、そういう漫画を読んで馴染んでもらったほうがいいかも。あとは、冒険者や探索者関連の漫画を読んで、「探索者になる!」とか言われても困るかな…?そうなると、日常系のゆるゆるな漫画も適度に読ませた方が良いかも。まぁ、娯楽と教育のバランスが取れるといいかな…?


 まぁそれはそうと、クーちゃんには私も用事があったんだよね。この際、その話も進めてしまおう。…当然、『■■■■■の鱗』についてだ。クーちゃんに返したほうが良さそうな気もするんだけど、これはまだ、私が所有してるんだよね。どうもやっぱり、他の人には見えてないっぽいし。


 さて、いつ話を切り出そうかな。

昼30℃、夜24℃…。なんだこれぇ。


別作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
袖の下で草、まともに得ようとすると困難な物ってありますよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ