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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第三部 第9章 なんかスキュラ娘と同居するみたいなんですけど
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なんか久々の学校なんですけど

第三部!スタート!

 「えっ公欠扱い?」


 数日ぶりに学校に行った私に、担任の上埜先生から言い渡されたのは、ダンジョンに潜っていた間に無断欠席した日数の取り扱いについてだった。てっきり、すべて欠席扱いになるかとおもったら、公欠扱いになった上で、特に処分は無いらしい。


 「という訳で、休んでいた間の取り扱いは以上だ。下がっていいぞ。」

 「ってきり、欠席扱いになると思ってたんですけど。なんでですか?」

 「校長と一部教職員からの要望だ。特に商業科の先生達だな。黒川が数日欠席したところで授業には問題がないと。」

 「そこまでされる理由が分かりません。」

 「俺が知りたいぐらいだ。俺にも詳細はわからん。だから俺に質問されても知らん。」

 「…分かりました。」


******************************


 久しぶり?の学校だが、意外と休んだ実感はない。だが、月曜日・火曜日・水曜日と欠席したので、実は4日ぶりの学校ではあるんだよな。そんで朝一に職員室に呼び出されて、上埜先生から欠席の扱いの沙汰を伝えられた所って感じだ。


 あのあと、いろいろあったけど、アレだけギリギリの戦いをしたにもかかわらず、メンバーの死傷者はゼロ。催眠に負けちゃった数人に、多少の記憶の混濁が見られたぐらいだけど、特に健康に問題なしということで、検査入院の金田さん以外は解放された。まぁナイアにいじられてたら怖いしね。そうなるよねという感じだ。


 そして岬さんや結城さんに付き添われて、2日ぶりに家に帰ったら、玄関の外だと言うのに、お母さんに無言で抱きしめられて、しばらく離してくれなかった。ごめんよ。お父さんも仕事を休んで家にいてくれていた。抱きしめはされ無かったけど、「無事なら良い。」の一言が私の胸に刺さった。


 それから、我が家にはペットのクロが増えた。クロには私の自室に、基本居てもらうことにしている。なお、猫に見えるけどダンジョンのモンスターだということは、ちゃんと家族には伝えてある。…神話生物とは伝えてないけど。今頃は自宅で、蜂蜜を舐めているところだろう。


 さて、教室に戻って自分の席に――


 ドーン!


 「ぐえっ!」


 ――正面から飛び込んできたのは、いつもの三人だ。


 「りえちー?どういうことか説明してもらいますからねー?」

 「また一人で!勝手に行動して!」

 「りーえーちー?」


 これは、ひどく質問攻めにされそうだ。困ったな。答えられることは少ないんだよなぁ。守秘義務があるどころか、ぶっちゃけ言っても信じてもらえないことも多いだろう。まぁ一応対外向けには、Sランク探索者が、ダンジョン最下層まで拉致された私を救出してくれた事になっている。いや、これでも仮免許の私の存在のつじつまを合わせるのに、大分無理があるんだけど。


 ただ、このつじつま合わせは、何故か、名古屋探索者協会の千種さん?という人が提案してくれたんだよね。報酬に対するサービスだとかいう話だけど、なんの話だろう?まぁ、最下層まで拉致されたのは事実だし、下手に大嘘つくよりは、多少事実を混ぜた方がいいかとは思う。


 ま、概ね千種さんの提案通りの説明を、ぼかしぼかしすれば大丈夫かな。さーて、どうやって話したものかなぁ。

別作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/


青空設置しました。

https://bsky.app/profile/sternjp.bsky.social

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言えないなら言えない、踏み込むなとしっかり言わないと。友達だったらなおさらな。
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