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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第8章 海の貴婦人攻防戦(後)

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そして最下層へ

私はkPa表記をkhPa表記にしました。

そしてMPaのほうがより良いという。

ガバにガバを重ねていく(‘、3_ヽ)_


 「はぁ、やっと依頼対象の24階層につきましたね。」

 「そうですねー。ここに新種がいるんでしたっけ?」

 「そうです。私達の任務は、偵察部隊と第二陣の救助。それから新種の情報を持ち帰ることです。また可能なら、スタンピードの原因の始末ですね。」

 「新種なら食べちゃえば良くない?」

 「駄目です。残して下さい。」


 木花にとって、ダンジョン探索はちょっとその辺りで食べ歩きをするのと変わりがない。向かってくるもの、全てが食事だ。元来の大雑把な性格も相まって、ダンジョンで暴れるだけ暴れては、ろくにドロップ品も確保せずに帰還する事がしばしばだ。また、ちょっと気を抜くと暴走しがちである。今回も、名古屋支部の話を聞かずに新幹線に乗り込んでいる時点で、お察しだ。


 そして、その暴走しがちな木花をそのために付けられているのが、千種薫(ちくさ かおる)である。千種の本来の役割は、木花の監視である。しかし、実際には半ば木花のお世話係として仕事をしているのが実情だ。今回も、新幹線の手配から、名古屋支部との折衝から、ありとあらゆる準備までを代行している。というか、木花にその手の作業をやらせてはいけない。


 「で、新種ってどんなんだったっけ?」

 「ユニークが『巨大な触手そのもの』で、新種が『触手そのもの』と『緑色のタコ』ですね。」


 十文字さんの話も、この様に覚えていない。まぁ、当然だ。最初のコンタクトだけは木花が直接話していたが、それ以降は西部支部の結城と、千種で話し合っていたのだから。木花はそれを横で聞いていたにすぎない。


 「『触手そのもの』と『緑色のタコ』かぁ。美味しいのかな?」

 「そこで一番に考えるのが味なのは、貴方だけですよ。」


 今回の千種の仕事は、木花の暴走を抑えつつ、戦闘レポートと、新種・ユニークの情報を収集し、先行部隊を救助することにある。戦闘…というか食事だけは木花に任せておけばよいが、それ以外は全部自分の仕事だ。ここまでも木花の後ろをついていって、何と交戦したか、どれぐらいの速さで階層を移動したのかを記録している。当然映像記録もだ。あとで、西部支部の十文字さんにも、名古屋の支部長にも提出しなければならない。


 だが、24階層に到達してしばらく見回ったが、報告のあった『触手そのもの』も『緑色のタコ』も見つからない。当然ユニークもだ。だが、それとは別に、破壊されまくったセーフゾーンの残骸が見つかっている。


 「つまんなーい。おなかすいた~。」

 「おかしいですね。報告のあったモンスターが見当たりません。」

 「…うーん。もっと深い階層に逃げたとか?」

 「まぁ有りえますね。どうせこのままでは帰れませんし、スタンピードの原因の方を調査するために、さらに深層に向かうのはありです。どうしますか?」

 「どうせだし、もっと深くまで行こうよ。」

 「分かりました。それではとりあえずは30階層を目指しましょう。」


******************************


 『行きましたね。』

 「あぁ、だが本当に合流しなくてよかったのか?おそらくS級探索者だぜ?」

 『やめた方がいいですよ。巻き込まれて死にたくなければ。それに、おそらく私のことをみたら戦闘になりますよ。』

 「てめぇとS級が戦闘になるのは分かるが、巻き込まれるってどういうことだ?」

 『S級冒険者は、化け物ですよ?十文字が例外なだけで、普通の探索者が近寄って良い存在じゃありません。死にたくないのであれば。』

 「そうよ金田。ナイアの言う通りね。アレは名古屋の『暴食』だわ。」

 「知っているのか姉御?」

 「むしろS級探索者を知らない方が驚きよ。金田。」


 佐藤達はナイアの言う通り、上からくる『化け物』を避けるためにセーフゾーンにしばらく留まっていた。数分もしないうちに、24階層に衝撃が響きわたったかと思えば、その衝撃を生み出した主はあっという間に次の階層へと去っていった。その様子を、影から、佐藤・霧島・金田・ナイアで観察していたが、特にただ通り過ぎただけのようにも思える。


 「名古屋からならS級の派遣があると思っていたが、よりによって『暴食』を派遣してきたか。一番危険なやつだぞ。」

 「佐藤、そんなに危険なのか?」

 「金田、ダンジョン以外にももう少し興味を持ったほうがいいぞ。」

 「余計なお世話だ。」

 「…まぁ、S級は人間だが、人間じゃない。そこのナイアみたいなやつを倒すために、特例として存在しているだけだ。要するに『化け物には化け物をぶつける』理論ってやつだ。」

 「いまいちピンと来ないな。」

 「…まぁいい。S級の後ろをついていく形で、深層へ進行する。間合いは…中川。任せた。」

 「勘弁してくれよ。化け物に気づかれないように観測しろってか?…まぁやらざるを得ないか。黒川さんが危ないしな。」

 「すまん。その代わり、道中は楽だから…。なにせS級が食い荒らした、安全地帯を進むことになるからな。魔力も体力も温存したまま進める。」


 『(…うーん。なんか嫌な予感がしますねぇ。『首刈り女』と『暴食』の戦いは見ものになりそうですが、黒川理恵が巻き込まれると困るんですよね。可能なら程々のところで済ませたかったんですが、これはガッツリ介入しないと駄目そうですかね?)』

ep158→ep161で話が繋がらなくなってました。作者のセリフ分担ガバです。(‘、3_ヽ)_

元から知り合いは佐藤と龍崎…なのに、佐藤が霧島に龍崎さんのことを確かめてた。

馬鹿がよぉ。(修正済み)


追記 8/30

29日は頭痛で死んでました。30日も大人しくしてます。



新作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/

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― 新着の感想 ―
こんばんは。 人害、間違った人外扱いされてるS級探索者ヤバいッスね…。まぁ言ってみれば人間とモンスター(悪魔)の真ん中、人の姿を保ったデビルマ○みたいな存在なんでしょうね。
S級探索者、心強い味方と思いきや、想像以上に爆弾の様です。食欲にとらわれ過ぎている、タガが外れたら何も残らない気がしますね。
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