ステータスシステム
後編です。…えっ?前回が後編だったって?
やだなぁ。前回は中編ですよ。(‘、3_ヽ)_
『SPが足り無い為に精神耐性を獲得出来ないならば、半端なSPを使って、少しでも「MDEF」を上げれば良いですよ。』
佐藤と龍崎は白鳥と赤池に、黒川のことを話した。あれだけ怖い目にあったにも関わらず、両名は共に最下層に進む事を希望した。だが、今度は霧島がそれにNGを出した。理由は『精神耐性』の未獲得によるものだ。しかしそこに、ナイアが口を挟む。
『精神耐性を獲得してないならば、気休めですがMDEFの強化で代わりになります。あるいは、精神耐性を獲得するための適正が未獲得かもしれませんね。そうであれば適正の獲得条件さえ満たせば、安いコストで精神耐性が獲得できる。また、耐性系のスキルは、他の耐性系統スキルを獲得していれば、取得条件が緩和されます。』
「おう、なんだ、それ初耳なんだが?」
「私ですら、聞いたことがない情報ね。」
「姉御でもか?」
ナイアの口から飛び出しのは隠しステータス『MDEF』と『獲得適正』に関する条件だった。どちらも、未だに一部の人類しか知り得ない情報である。当然、ここにいた面子もそれらの情報は初耳だった。
「ナイア…なぜ、そんな事を知っている。」
『「ステータスシステム」について最初の鍵が手に入るのが、おおよそレベル40前後かつ、隠し称号の獲得が必要ですからね。大多数の人類は知らないで当然です。ちなみに黒川理恵は「ステータスシステム」について知っているみたいですよ?まぁそもそも「通知機能」と「セキュリティ機能」が手に入るのが遅すぎる、システムの設計ミスなんですけどね。』
「…なにを言っている。」
『いろいろと説明したいんですが、下手に喋ると私でも「ペナルティ」を受けるんですよ。いまはそういうものだと思っておいて下さい。ちなみに霧島さんなら、条件さえみたせばおそらく獲得できますよ。』
「それを知るのに必要な前提条件は?」
『ファンタジーアップデートの秘密に触れることです。具体的な条件は禁則事項ですね。黒川理恵は、偶然にもその条件を満たした。だからこそ私も彼女が欲しいんですけどね。』
「あげないわよ?」
『それは残念。』
本当にナイアはベラベラと秘密を喋ってくれるので助かる。だが、これで、やはり黒川理恵がいつも物事の中心にいるのがはっきりした。彼女が全ての秘密を握っている。…彼女自身は認知していないが。
「で、MDEFってなんだ。ナイア。」
『一番MDEF高い、貴方がそれを聴きますか?金田。』
「おう、俺の名前覚えてたのか?」
『当然です。あの連携は本当に痛かったので。』
「『痛かった』で済まされちゃたまんねぇんだが?」
『まぁいいじゃないですか。ちなみに、MDEFは「Mental Defense」、精神的防御力を意味する隠しPARAMです。Magic Defenseと勘違いされやすいのと、精神的防御力が必要になる場面が少ないのと、「精神耐性」のスキルがあると死にステータスになりがちなので、まずこの項目を自力で認識することは不可能です。たぶん今頃、皆さんのステータスにも項目が生えてきたははずですよ。』
「…本当だ。DEFの下に増えてる。」
「確かに、先程まで無かった項目がありますわね。これがMDEF…。」
「まさか、うわ、本当だ!?」
『一般的には50~100ぐらいですかね?ちなみに私のアレを耐えるには「精神耐性III」か、MDEFが400程度あれば大丈夫ですよ。』
「具体的な精神耐性とMDEFの関係は?」
『MDEFが高いと、「精神耐性」取得時のコストが下がります。基本的にはどっちかがあれば、どうにもなります。MDEF100/200/300で、精神耐性I/II/III相当と考えいただいて大丈夫ですね。場合によってはMDEFを上げた方が安上がりですが、例外として、複数の耐性スキル持ちの場合は、精神耐性を取得したほうが安いかもしれません。また、「精神耐性V」になるとMDEFでは防げない精神攻撃への、ほぼ完全耐性が得られます。』
「詳しいんだな。」
『伊達に実験はしていないので。』
「…そうか。」
「(そういえばコイツ、人体実験しまくってるやつだったな。もしかすると、高橋と山田もステータスシステム関係の実験絡みだったのか?そういえば称号がどうとか言っていたな。その可能性が高そうだ。)」
『白鳥さんと赤池さんは、MDEFが一般人並みの100前後ですね。まぁ首刈り女程度なら、MDEFが200あればなんとかなります。精神耐性の獲得は無理そうですが、余っているSPでMDEFを多少底上げしておけば、とりあえず即死する事はないと思いますよ?』
「…わかりましたわ。」
「っていうか、てめぇ、ナチュラルに人のステータスをべらべら話してるけど、ステータス鑑定持ちか?」
『いいえ、「鑑定』持ちですね。こっちのほうがより多くの情報を得られるので。』
「そうかい。一つだけ言っておく、ステータスは個人情報だ、ベラベラ喋るのも、覗き見るのもやめろ。」
『そうですか。まぁ、いいでしょう。…ついでに一つ。』
「なんだ?」
『上からやばいのが降りてきそうです。巻き込まれないように、しばらくここにいた方がいいかもしれません。予想以上に早かったですね。』
「やばいの?」
『私から見て「化け物」って言ったら分かりますかね?』
二章におさまらんかったぁ。(‘、3_ヽ)_
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
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