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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第7章 海の貴婦人攻防戦(中)

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なんか辻褄が合うけど合わないんですけど

 「それは、地上の人類との交流があるからです。遡れば数千年前から交流があります。ただし、日本という国との交流がはじまったのは、この数百年の間でしょうか?この執事服やメイド服もそうです。数百年前に地上の国からもたらされたものです。我々も普段、仲間や家族とコミュニケーションを取るときは、この文明の言語を使います。」

 「ただそれ以上に姫が、日本の『文化』に興味を持ってしまったため、それに合わせて、私共も多くの日本語を学ばねばなりませんでした。特に姫は、普段からの会話も日本語にするという徹底ぶりです。」

 「当然ですわ!」


 いろいろと辻褄が合うけど、辻褄が合わない。


 まず、やはり、ダンジョンは別の場所にあったと考えるのが妥当のように思える。時系列がそもそも合わないし、ダンジョンが世界中に現れる前から、交流が有ると言う。ただ、彼らと日本語でコミュニケーションが取れるのも、執事服やメイド服を着ているのも、『前から人類と交流があったからだ』というのは納得ができる。…大分地上の文化に毒されているようだが。


 ただそうだとすると、ダガンさんが言った『そもそも我々が上の階層まで移動することは基本的にないので』という言葉が嘘になる。おそらくはもっと、上層に行くことが多いはずだ。なんならば、この最下層から上の10階層までを結ぶルートがあるはず。そして、ダガンさんとイドラさんは、おそらくは迷うこと無く、そのルートを通って来ている。ということは、常習的に上層まで移動しているはずであり、ダンジョン構造について、もう少し詳細に把握していなければおかしい。


 一方で、クーちゃんは『地上に行きたい!』と言っていた。つまり彼女は地上に行ったことがない。それどころか、ダンジョン内にも関わらず、『案内して欲しい』とまで言った。つまり、彼女はあまりこの最下層から出たことがない事を意味する。いや、最下層に近い階層なら出入りしている可能性はあるが…。まぁクーちゃんについては一旦置いておこう。つまりは、常習的に上層に出入りしているハズの、ダガンさんとイドラさんが、この現在のダンジョンの異常事態に気が付かない訳がない。


 次、クーちゃんはやはり、見た目は私と同年代だが、実際としてはもっと長いこと生きているように思える。その割に精神年齢が幼すぎる。教育が行き届いていないというレベルではない。一方で、ダガンさんとイドラさんからは深い知性が感じられる。この二人がクーちゃんに普通ならば教育をしていないとは思えない。となると、つまり普通じゃないということだ。意図的にクーちゃんの教育をしないようにしている可能性がある。


 そして、当然クーちゃんの保護者的な立場であるダガンさんとイドラさんは、クーちゃんよりも相当長い事生きているはずだ。『なにぶん古すぎて正確な情報は私達にも残っていません。』という言い回しも妙だ。『記録が残っていない』でいいはずだ。つまり、これは途中で言い方を変えたのではないだろうか?


 以上を踏まえた推論として


 ①異常事態を引き起こしてるのがダガンさんとイドラさんの可能性

 ②女王様(名称不明)の命令で嘘をついている可能性


 が提示される。ただ、全部が全部嘘という感じはしていない。…ん?そう言えば『大事なお祭りも今日なので、その目玉の姫には大人しくしてもらいたいのですが…。』この言い回しも妙だな?目玉?主役とかならば分かるけども、クーちゃんに対して『目玉』というのはおかしくないか?


 ただし、ここまでは全部推論の域を出ていない。とりあえずは、もう少し()()を続けてみるべきか。 

新作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 普通に考えるならやっぱり向こうが虚偽報告してる流れかなやっぱり…? 後可能性があるなら、この45階層と地上では時間の流れが違う→ズレが出てるとか?
もう、踏み込むしかないのか。SAN値が持てばいいが。
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