なんかとりあえず話を聞いてみるんですけど
前の話、最初に投稿したのよりかなり修正を入れています。
設定上、更に細かい状況をかかなきゃいけなかったので、大幅に加筆しました。ぴえん。
最初っからそれ出せって話ですね(‘、3_ヽ)_
まず、前提として『部活動は生徒の自由』という建前がある。学校側としてはできるだけ部活動に参加して欲しいところだろうが、規則は規則だ。しかしながらだからと言って、ここで一方的に断った場合、緑谷先輩のようにシツコ…諦めらめずに誘ってくる部活も出てくるだろう。となると、最適解としては『一応はどこかに所属しておいて、実態としては幽霊部員』となった方が、色々と都合がいい。部活に入って気に入ったならば、それはそれで続けてもいい。
そうなると、私としての候補は『魔法研究会』『経理部』『新聞部』『探索者同好会』の4つに絞られる。これは全て比較論になるが、『①実利がある』『②デメリットが薄い(初期投資・活動時間の制限等)』『③印象が良い』の3点から選択した。ただし、『あくまで比較』であるのと、『この3点を全てを満たしているとは限らない』が。
まず、『陸上部』は論外。『テニス部』『剣道部』は始めるにあたって初期投資が必要になる。道具一式が必要になるし、運動部になるとやはり何かと理由をつけて出席させられる事も増えるだろう。大会に出るともなれば、メンバーにされると面倒も多い。『美術部』も同様。パレットだのキャンバスだのを用意しなければならない。『科学部』は場合によりけりだが、しばらくは関わりたくない。
『幽霊部員になれる』or『出席しても不都合がない』となると、やはり今あげた4の部活が本命となる。残念ながら『探索者同好会』か『魔法研究会』が、個人的に一番都合がいい。次点で『経理部』だ。もはや馴染みがあるので、たまに顔を見せるぐらいでも大丈夫であるならば、このまま所属しても「まぁいっか」ぐらいの気持ちがある。最後が『記事を書く程度の出席で済みそう』&『スイーツの取材費が出るかもしれない』の『新聞部』になる。
ということで、その旨を皆に伝える。利香ちゃんと京ちゃんが各部活に説明し、最終的に運動部組にはお帰りいただくことに成功。緑谷さんだけは、再び利香ちゃんのアイアンクローを食らうことになったが…。『科学部』と『美術部』には、後日に「今はやりたくない理由を説明する。」ということで、今日のところは帰ってもらった。
そして残ったのが、先程あげた4候補である。経理部を除いた各部活のジャンケンの結果、まずは『新聞部』次に『魔法研究会』最後に『探索者同好会』と話をすることになった。
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「あらためまして、はじめまして黒川さん。新聞部の鏡です。」
「はじめまして。黒川です。今のところあまり部活に積極的に参加する気は無いのですが、新聞部だと毎日参加する必要はありますか?」
「いいえ、毎日出る必要はないです。新聞部の活動としては、説明会で説明したように、月1で校内新聞を発行しています。月に2回の会議に出てくれれば、あとはオンラインでやりとりするし、いくつかの記事を期日までに書いてくれれば大丈夫です。それとは別にインタビューとか、取材のメンバーとして呼び出しすることはあるかもしれないけど。」
ふむ。
「スイーツの記事を書くのに、取材費を出してくれるという話でしたけれど、本当ですか?」
「本当です。呉西商業は女子生徒の比率が多いので、化粧・ファッション・スイーツ系の記事は受けが良いんですよ。なので、そのような記事は積極的に掲載したいんです。黒川さんの甘いもの好きは有名ですし、なにやら最近はハチミツを使ったスイーツがあるらしいじゃないですか?それの記事とか書いてほしいなぁって。」
あー、"アレ"のことか…。まだ表に出せないんだよな。
「なるほど、大筋はわかりました。」
記事を書くぐらいなら、別に問題はない。ただそれだと、別に新聞部に所属せずに、記事を書いて掲載してもらっても良いように思える。それなら別に会議に出る必要もないし、インタビューの人員として駆り出される事も無いだろう。ただその場合、そもそも記事を書く理由がない。結局の所、『学業と探索者活動に加えて、並行してまでやることか?』と問われると、微妙かな…。
実利◯、デメリット△、印象◎。
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「はじめまして。魔法研究会会長の白鳥よ。」
「はじめまして。黒川です。」
「赤池さんが貴方のことを褒めていたので。それから、その耳のイヤリングをしているのを見たからです。」
なるほど。となると、この人もそれなりの探索者だな。
「もし、魔法研究会に所属された場合、魔法についての研究テーマに取り組んでいただきます。定期的に魔法についての研究内容を報告してもらったり、ダンジョン探索に同行したりしてもらう予定です。また、訓練場にて魔法の訓練をする日がありますので、可能ならば参加いただければと思います。」
「もし、所属いただけない場合でも、希望されましたら、魔法について一緒に研究していただけるのであれば、その時々で参加していただいて構いません。」
ふむ、条件として悪くないな。魔法については研究したいこともあるし、今後魔法を主体として戦う私にとっては色々と都合がいい。また研究内容として既に『プリミティブ』がある。ただ、参加せずとも、興味がある時、都度参加でも問題はなさそうだ。
「あと、こちらから出せるメリットとしては、赤池さんに頼んで、現役の優秀な魔法使いから指導を得られる機会があります。」
…たぶん100%ぐらいで、霧島さんのことだろうな。確かにメリットはメリットだけど、既に弟子みたいというか、弟子だしなぁ。
実利◯、デメリット◯、印象◯。
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「赤池です。」
「黒川です。」
「最初は積極的に誘うつもりでした。ですが、「深い所まで理恵ちゃんの事に踏み込むな。」と、霧島さんから釘をさされていますので。」
「あぁ、なるほど。」
「ですが、同好会に誘いたいのも本心です。うちが出せるメリットとしては、探索者活動への支援と、魔法研究会との連携ぐらいですね。たまに同好会での探索に、お付き合いして貰えると助かります。ダンジョンには毎日潜るわけではないのと、活動日時がまちまちな上に、ソロで潜ってる人もいるので、部員全員が揃う方が稀だわ。」
「なるほど。」
「あと、学食ではごめんなさい。邪魔をしてしまって。」
「…はい。」
そうなんだよな。赤池先輩への悪感情を除けば、探索者同好会は普通にありなんだよな。その悪感情もどちらかと言えば、緑谷先輩のせいだし。あの時二人して騒いでたっていうより、主に騒いでたのは緑谷先輩だったし。ファーストインプレッションがアレだっただけで、Cランクの探索者らしいし。
実利◎、デメリット◯、印象△。
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「やぁやぁ、望月です。」
「このやりとり、要ります?」
「いやー、黒川さんがこんなに人気だとは…。」
「いえ、自分でもこんなことになるとはまったく。」
「正直に言います。黒川さんとあと1名、計2名しか次の大会に出れる1年生がいません。助けて下さい。」
ド直球なのが来たなぁ…。
「…大丈夫ですか?」
「大丈夫ではないです。しかもうちの学校でやるので、呉東商業に負ける訳には…。」
「その上で更にぶっちゃけますと、日商簿記2級を受験できるレベルだけで、相当に珍しいです。取れない人は一生取れません。さらに、その上の日商1級まで目指せるレベルとなれば、土下座してでも頼みたいんです。」
「それほどですか?」
「経理部がこの時期毎日やってたのも、次大会に備えてなんです。掛け持ちでもいいので、大会に出てもらえると助かります。うちから出せるメリットは全然ないんですけど。強いて言えば、簿記検定のテキストを部費で購入できるとかぐらいです。」
「本当にぶっちゃけますね…。」
「あとは、税理士の先輩による税理士試験のサポートとか、無料の税務相談とか、OG価格での確定申告サポートとかですね。滅多にありませんが。」
…ん?
「税務相談って、有料だとどれぐらいです?契約とかだと?」
「契約って、顧問契約の事?年商と契約内容にもよるけど、年商1000万とかで、月2~3万だし、オプションとか確定申告も入れると年額4~50万とかよ?高校生が出せる金額じゃないわ。」
何故だろう、ちょうど税理士を探していたんだよね。主に、腕輪とマジックバッグのせいで。 いや、一般の税理士を探したり、西部支部に紹介してもらったりという手もある。…だが、前者の場合は高校生の話をちゃんと聞いてくれるかわからない。後者だといろいろと西部支部に握られすぎる気がする。
一方で、後輩からの相談となれば、話ぐらいは聞いてくれるだろう。…有りかもしんない。
実利◎、デメリット△、印象◎。
めちゃくちゃ長くなったけど句切れませんでした(‘、3_ヽ)_
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