なんか二人に誘惑されてるんですけど
誤字脱字報告ありがとうございます。
…漢字の変換ミスのチェックがザルと言われても仕方がない。
というか、文脈的になんでこんな変換してんだ(‘、3_ヽ)_
そろそろ会話での引き伸ばしも限界だ。今の状態は実質、うーちゃんとさーちゃんを人質に取られているのと変わりない。その人質と交換で、私に『白く濁った宝玉』を飲めと言う。ゲス二人を倒した時に落ちていた『赤い宝玉』と良く似ている。ほぼほぼ同じと考えていいだろう。
つまり、これを飲んだら、めでたくモンスターの仲間入りと。まぁ、あの二人も最初は人間だったから、何がトリガーになっているのかは確認する余地があるが、人体実験はごめんだね。とてもじゃないが飲む訳にはいかない。まぁ『ナイア』の時はスライムだったけど、たぶん『イヴとナーグ』は、また別のモンスターになるだろうというのは、想像に難くない。
さて、要点は簡単だ。この『イヴとナーグ』を、うーちゃんとさーちゃんから引き剥がして、撤退に追い込む。然る後、その『白濁した宝玉』と、魔力が繋がってる『カバンの中にある何か』を破壊する。というか、もしかするとこのカバンの中にある『何か』が、この二人を操っている原因である可能性もある。
問題は二人から、『イヴとナーグ』をどうやって引き剥がすかということだ。だが、さっきこいつら『霊体』とか言わなかったか?
「復活ねぇ。本体は別のところにでも封印されてんのかな?そのまま眠ってて欲しかったところだけど。」
最後まであがいてみせよう。まぁどのみち、このままでは私は眷属、うーちゃんとさーちゃんが返ってくる保証も無い。なら分が悪くても、やってやろうじゃないか。私は私の『LUK』を信じるさ。
「私達の本体は」「寝ている」「ここにいるのは」「分霊に過ぎない。」「黒川さんなら」「起こすことができる」「新たな教祖に」「私達の依代に」
「「なれる。」」
「私達も」「交渉して」「貴方が」「手に入るなら」「喜ばしいわ。」「思うまま」「好きなように」「力のまま」「欲望のまま」「「生きる事に興味は?」」
ほぉん。なるほどねぇ。高橋と山田もこんな感じで籠絡されたか。こうやって、人の心の隙間の闇に入り込んでくるんだろう。まぁあの二人は、こんな事言われなくても乗ったんだろうが。
「興味が無い。といえば、嘘になるわね。その為に人を捨てろと?」
「「そう、その通り。」」
私は周りの様子を伺う。誰もこちらに気づいている様子はない。…というより、まるで私達のことは見えてない感じだ。おそらくこれも、この(暫定)双子の影響だろう。おそらく、高橋と山田が消えたのにも関係してるなこいつら。
だが、問題はない。既に位置は分かっている。
「「時間よ。答えを聞くわ。」」
「私の答えはコレよ。」
さーちゃんのカバンに、氷の針が突き刺さり、その瞬間、更に同じ位置へと稲妻が走る。
「「一体何が!?」」
「そぉい!!」
霊体ってなら、レイスと同類ってことだよね!君達!
開戦
Q 慢心しすぎでは?
A 実際、本体と戦うと、どうあがいても勝てないほどの上位存在です。(ネタバレ)
というか、そろそろ正体皆気づいてるはず。
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
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