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ならざるものとの会話

総合評価がいつのまにか16,000超えてました。

毎日ちいかわになりながら、わぁわぁ言いながら更新してます。

そして、「ビー」と「ホーネット」で違うことが発覚して泣きそうです。

このまま「ビー」って事にしておいてください。(‘、3_ヽ)_


誤字脱字の報告ありがとうございます。一部PARAM関係は、手元の設定も合わせないといけないので保留中です。(‘、3_ヽ)_ いずれ直します。

 「「…変な石?」」

 「そう、例えば、赤い宝玉みたいな感じだったり。」

 「…うーん。心当たりは無いです。」「私も無いです。」


 おや?心当たりは無いのか。となると、別の色?あるいは石じゃない?


 「じゃぁ、質問を変えるね。その『いつの間にか寝る』とか『魔力が見えるようになった』辺りで、何か拾ったものとかあったりしない?」

 「「1・2ヶ月前にですか?」」

 「そうだね。」

 「…うーん。どうだったかなぁ。」「…なんか拾ったりしてたっけ?」


 おそらく、この眼鏡で見えているソレだろう。私のイヤリングが赤池先輩にばれたように、この眼鏡を通すと、その線がはっきりと見える。


 「あ、さーちゃん。そう言えばさ。」「ん?どうしたのうーちゃん?」

 「前に…いや、やっぱりなんでもないや。」

 「…本当に心当たりない?」

 「「無いですね。」」


 そうか。()()()か。


 「じゃぁさ。うーちゃん。さーちゃん。」

 「「どうしたの?黒川さん?」」

 「その、カバンの中にあるもの、見せてもらえたりする?」

 「「…。」」

 「駄目?」

 「…どうして?」「そんな必要ある?」


 高橋と山田の時は、二人共殺すしかなかったが、うーちゃんとさーちゃんは、まだ助けられる気がする。賭けにはなるけれども。


 「私も魔力が見えるんだよね。ずーっと、二人分の魔力が、それぞれ一人から見えてる。そして、その魔力がカバンの中に続いてる。」

 「「…。」」

 「それに、うーちゃんと、さーちゃんは、私のことを『りえち』と呼ぶ。隠す気があるなら、もっと努力しなよ。雑。」

 「「バレても問題ないもの。」」

 「本性、現したね?」


 まぁだろうね。『ナイア』もそうだったけど、細かい部分がザルなんだよね。おそらく人間になりきれてないというか、多分「どうでもいいや」程度にしか考えていない証左だろう。強者ゆえの油断と慢心。実際、私が気づいたところで、うーちゃんとさーちゃんは殺せない。ならば、そんなどうでもいいことに無駄に力を使うぐらいなら、適当でかまわないって思考なんだろうな。

 

 「バレた」「ところで」「お友達は」「殺せないよね?」

 「…その通りだね。だけど、気持ち悪い喋り方だね。」

 「よく」「言われ」「るわ。」

 「魔力の質っていうのかな?気持ち悪さみたいなのが、アイツ…『ナイア』ってヤツに似てるけど、お仲間?」

 「それに」「答える」「必要は」「無いわよね?」

 「「クスクスクス」」 


 こういうのを悪魔って言うのかな。まぁ、こっちも指摘するまで半信半疑だったけど、まぁ見事に自分たちからボロを出してくれて非常に助かる。お陰で、情報が抜き放題だ。こうやって会話できるうちに、もうちょっと喋ってもらいたいことはいくつもある。


 「そっかぁ。じゃ、目的は?『ナイア』は私だったみたいだけど。」

 「あー」「まぁそうね」「同じかなぁ。」

 「それは、『ナイアの仲間です。』って言ってるようなものなんだよね。」

 「うーん」「仲間」「では」「無いかな。」「目的は」「一緒」「だけど。」

 「…もしかして、一人じゃないな?双子かな?」

 「「内緒♡」」


 そうかい。ほぼ双子だね。この反応。喋り方がもうそうだし、息がぴったりすぎる。以心伝心っていう言葉がぴったりなほどに。うーちゃんとさーちゃんを使ってるのも、「双子ではないけど、幼馴染でそっくりだから」って所かな。あとは「私に近づくのに都合が良かった」辺りが理由だろう。私に双子の知り合いはいないしね。条件に合致したのが、この二人なんだろう。


 「…うーちゃんと、さーちゃんは無事なんだろうね?」

 「そうね。」「眠っている間に」「体を借りてる」「だけだからね。」

 「ちゃんと返してくれないかな?大事な友だちなんだけど?」

 「いいわよ。」「代償は貴方。」「それで交渉成立。」

 「…どうすればいい?」

 「何も言わず」「この宝玉を」「飲み込んでくれれば」「それでいいわよ。」


 何者かは、『白く濁った宝玉』を、私の目の前に置いた。


 「これを飲んだら、どうなるのかな?」

 「それに」「答える」「義理は」「無いわ。」

 「高橋と山田みたいになるのかな?」

 「あら、知ってたの?」「つまんなーい。」


 知らなかったよ。ただ、「そうじゃないかな?」ってカマをかけただけ。いいね、この二人。面白いように、ペラペラ喋ってくれるね。本当に助かる。


 「そうね。あの二人と同じになる。」「あの二人のは『ナイア』のヤツだけど。」

 「ようするに」「私達の」「眷属に」「なって欲しい。」

 「()()ねぇ…。」

 「そんなことより」「さっさと飲んで。」

 「…あと2つほどいいかな?」


 どうしても聞き出したいことがまだ残っている。


 「…仕方ないなぁ。」「あと2つだけだよ。」

 「私が眷属になって仕える事になる、あなた達の名前は?」

 「そういう」「質問なら」「大歓迎。」「「イヴとナーグ」」

 「私がイヴで」「私がナーグ。」


 覚えたよ、その名前。


 「じゃぁ最後。私を眷属にして何がしたい?目的もなく、ただ操られるのだけなのは、性に合わなくってね。進んで協力したくなる事なら、別にこんな宝石飲ませなくってもいいんじゃない?」


 「「人のまま理解することは不可能。」」

 「私達の復活。」「古き栄光を再び。」「父と母の悲願。」「再びの崇拝。」「交わり増えよ。」

 「…復活?貴方達は、現に目の前にいるのでは?」

 「それはほんの欠片に過ぎない。」「魂を分け、霊体を与える。」「お前も早く私達に。」


 …ん?霊体?…霊体って言った今?

通知機能「隠しクエストに遭遇」

黒川「知ってる」


新作あり〼

触手 in クーラーボックス(仮)

https://ncode.syosetu.com/n1200kj/

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― 新着の感想 ―
強者ゆえの油断と「満身」 慢心し過ぎのような、とは言え上位存在からすれば人間など取るに足らないと言うことでしょうか。思いっきり足をすくわれそうですが。
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