なんかこれから試験なんですけど
月間1位になりました!!これも全部お読みいただいている皆様のおかげです。
そして誤字脱字報告感謝です。まだまだ出てくるよ。ほんとひどいな(‘、3_ヽ)_
お読みいただき、ありがとうございます!
タイトルゥー!!!!!!
『銅箱』の中身は全部『聖水』だった。5つもあったのに、5つ全部が『聖水』だったよ。まぁまぁ、でも『銅箱』は前座に過ぎない。一応、収支もプラスだったし。それよりも、やはりメインは『銀箱』だろう。しかも3つもある。ここからなんか、使えそうなアイテムが出たらいいよね。…『聖水』の使い道は、またなにか考えておこう。
銀箱なら『レア』が確定だし、私のLUKなら前回同様、『エピック』のアイテムも出るハズだ。やはり、本命は『銀箱』だよね。
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●スキルの宝玉(紅)
・レア
・飲み込むとランダムなスキルが手に入る。
・そこそこ使えるスキルが出る。
・どのスキルが出るかは事前に分からない。
●冷却機能付き超大容量ポーチ
・エピック
・指定戦略物資『マジックバッグ』
・保冷機能ではなく『冷却機能付き』。
・-30℃~10℃まで冷却できる。発動は任意。
・冷却機能は所有者のMPを消費。
・MP消費は冷却の程度によって変動。
・目安は『0℃/1時間』で『50MP』。
・冷却機能がONのときは、常に身につけている必要がある。
・内部容量は『4t』。
魔力識別眼鏡
・レア
・装備品
・『魔力識別I』
・この眼鏡を装備すると、常に『魔力識別I』を使っている状態となる。
・MP消費無し。
・スキルである『魔力観察』『魔力識別』『魔力鑑定』と併用すると、スキル効果をブーストする。
・例 スキル『魔力識別I』と併用→『魔力識別II』
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「うわ出た!?」
『マジックバッグ』が出てしまった。しかも『冷却機能付き』だって。ただ、これは私の手には入らない。契約上、西部支部に売却する義務があるのだ。
「事前の契約に従い、戦略物資である『マジックバッグ』は、こちらで買取となります。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
「『保冷機能付き』は見たこと有るけど、『冷却機能付き』は見たこと有りませんね。」
「MP消費が多い代わりに、-30℃まで冷却できるのは魅力的だな。」
「常に身につける必要はありますけど、運搬中ならば問題ありません。」
「実質、移動する冷蔵庫だもんなぁ。…肉や野菜だけでなく、医薬品まで使用用途は多岐にわたるな。」
「しかも、これ一つで4tですよ。」
「見積もりどれぐらいになりそうです?」
「…最低1,000万ってところかしら。実質4tトラックを買うようなものよ。」
えっそれまずくない?お小遣いって程の金額じゃないんですけど。
「値段おかしくありません?」
「いえ、妥当よ。現実に4トントラックを買おうとしたら1,500万とかするわ。そこに冷蔵設備も付けないといけないことを考えると、それでも割安だわ。」
「『レア』と『エピック』の落差が激しすぎませんか?」
「そのままね。それが『レア』と『エピック』の違いよ。ここが一つの境目なのよ。」
あー。なるほどね。前回もエピックで出た2つ、明らかにおかしかったもんなぁ。
「そうなんだ…。」
「というわけで、今日の買取のメインはこの『マジックバッグ』ですね。」
「そうですよね。」
「すぐに、細かい査定をして、精算してもいいけど、どうする?」
「今そんな大金受け取っても困ります!なので次回に、繰越をお願いします。」
「分かったわ。借りておくわね。」
…あれ?そう言えば?
「そう言えば、私が今つけてる、このイヤリング。これって前回、銀箱から出たエピックのアイテムですけど。…おおよそ、いくらぐらいしますか?」
「…そこの『マジックバッグ』より、高いとだけ言っておくわね。」
うん、考えるのはやめよう。
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結果として『スキルの宝玉(紅)』と『魔力識別眼鏡』は売らずに取っておいた。ちなみに、査定金額では、『スキルの宝玉(紅)』と『魔力識別眼鏡』だと、『箱』の方が高かった。
『スキルの宝玉(紅)』は、ギャンブル(使わないとどんなスキルが手に入るか分からない)になってしまう為と、レア程度のスキルだとそんなに高値にならない為だそうだ。また、『魔力識別眼鏡』は単純にコレを使うぐらいなら『魔力観察』のスキルを使えばいい為。それから、コレを装着している間は、ずっと『魔力識別』を使っている状態になり、能力のON/OFFの切替が出来ないのもマイナス点だそうだ。
だが、魔力の鍛錬をしたい上に、持っているのが『魔力観察』の私にとって、ワンランク上の『魔力識別』をMP消費無しで使えるこの眼鏡は嬉しい。ちなみに、前回出た『スキルの宝玉(金)』は、まだ使っていないので、今、手元にはスキルの宝玉が、金と紅の二種類ある。
すぐ使っても良かったのだが、少し実験したいことがあるのだ。
それはそうと、時間だ。
――日本商工会議所…正確にはT市商工会議所か。この辺りには初めて来たけど、意外と大きなビルなんだな。へぇ、10階にはレストランもあるのか。気になるね。…受験票、学生証、筆記用具、電卓…全部ある。模擬テストは大丈夫だった。連結会計ももう大丈夫だ。あとは、今日頑張るだけ。
「は~、本当は皆で受けに来るハズだったんだけどなぁ。なんで私一人かなぁ。」
ビルの前で心細さを感じていたら、スマホに通知が届く。奏達からのメッセージだ。「頑張れー!」「りえちなら大丈夫。」「合格したらM◯unt◯in D◯wだよ!」…えへへ。
さぁ、受付はどこかな。
さぁ試験本番です。
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
https://ncode.syosetu.com/n1200kj/