なんか勉強も魔力も一緒なんですけど
140万PVを突破しました！
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
あと誤字脱字報告感謝です。(‘、3_ヽ)_
補習授業があるのも、いよいよ最後の週に突入した。なんだかんだ言って、入学からほとんど自由にできる時間がなかったなぁ。この週を乗り切れば、簿記検定を受けて中間テスト。そうすればようやく自由時間が手に入る。そんな中で、少しでも勉強を効率化しようと『思考加速』が使えないか検討したが、通常使用は却下した。
そのため、現在は時間を厳密に区切って、『1/sec』の魔力消費での加速を5分使ったら、30分休んでいる。その代わり、5分の間は勉強に集中する。ちなみに逆に『思考鈍化』で頭を休ませる事が出来ないかを考えてみたけど、いきなり自分で人体実験するリスクを考えると怖かったのでやめた。
授業中も、普通科はそれなりに手を抜いている。…そもそもそんな好きじゃないしね。そのかわり、検定試験に関係ありそうな箇所は集中して聴いている。
一応それらしき成果は出てきている。特に『連結会計の非支配株主持ち分』辺りの処理の理解度が高まってきた。最初は『のれん償却』を考慮し忘れたり、決算年度の考慮が不十分だったりと、今から考えれば「なんだそんなことか。」というミスが多かった。けれども、利益剰余金の処理と、当期純利益の分配について、概ね正しく理解できるようになった。
やはり、『連結修正仕訳』はあってるっぽいけど、前提の『連結開始仕訳』が違ってて、そこから、連鎖的に間違えていることが多い。前提となる『基礎』を正しく理解することが、やはり大事だったみたいだ。理解した気になっていても、実際に何度も繰り返し取り組んでいると、理解が及んでいなかった事に気付かされる。
そして、これは魔力にも言える。
高難易度の『簿記検定2級』を受けるために、繰り返し、『思考加速』を行っていた私は、やがて、体の内側での魔力の動きについて、徐々に理解を深める事ができた。同時に『魔力操作』の鍛錬にもなった。『魔力の出力を絞る』という動作を繰り返したことで、今まであやふやだった『魔力の流れそのもの』を徐々に感じ取れるようになってきた。
全身を血のように巡る魔力は、気がついていないだけで普段から利用しているのだ。主に、体の制御の補助とか保護とかに。そして、これを意図的に強化すると、『原始の強化魔法』が発現する。
『プリミティブ・クイック』
『強化魔法』程では無いが、それなりに速度ブーストの効果が出る。魔力消費は強化魔法に比べると、ほんのわずかで済む。風を切るような速度を体感することが出来ないが、クラスの皆を差し置いて、学食に一番乗りできる程度には速さが出る。そして何より、これは魔法ではなく、魔力操作の範疇で行える。
問題は、私の魔力操作の技量が下手すぎるので、長時間は発動できないところだ。日々練習して、その時間は少しずつ延びているが、未だに意識しないと使えそうにない。
奥の手と言うほどではないが、魔法を使わずに魔力だけでブーストが出来れば、いずれ、決定的な場面で、相手を出し抜くことが出来るかもしれない。勉強も魔法も、日々鍛錬あるのみだ。
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と言う訳で、今日は学食です。と言うのも、今日は、奏、利香ちゃん、京ちゃんに加えて、田中さんと中田さんも一緒に、学食で食べようということになった。奏いわく、皆で学食のチキンカツを食べたいのだそうだ。私はいつもお弁当を持ってきているが、クラスでも学食で買ったチキンカツを、クラスで食べてる人結構多いので、気にはなっていた。
一度、ちょっとだけ学食を覗いてみたことがあったが、上級生がチキンカツの前に団子になって、「あっこれは無理だ。」ってなって、引き返した。ボッチには無理だったよ。
だが、6人ならたぶん大丈夫。…いや、待てよ？昼になったら、『プリミティブ・クイック』で一番乗りしたらいいんじゃね？と思った結果がコレです。これならきっと一番乗りで買える。
――そう思っていた時期が私にもありました。
無理だよ！人が多すぎるよ！無理だよ！無理だよ！男子も女子も、団子みたいになって、我先へと。今お昼になったばっかりじゃん。あ、これ全部上級生だ。うわまじか。私より早いのか。まぁそもそも1年生って、最上階だし、学食まで一番遠いんだよね。よりによって、私の所属するビジネス・マネジメント科は、一番端っこだ。つまり、全てのクラスの中で、最も学食から遠い。
確かに学校内で全力を出せないから、制御できる程度のスピートで留めていたけど、それでも、私が一番乗りできないのは驚いた。
とりあえず皆が集まるまで、ここで待とうかな…。
次回 チキンカツ
新作あり〼
触手 in クーラーボックス（仮）
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