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【⭐️5,000ブックマーク】愛用のクッションがどうもなにか変【累計350万PV】  作者: 一級フラグ建築士
第一部 プロローグ なんか高校生活が始まるんですけど
11/222

やっぱりなんか7限目?が変なんですけど

ビジネス基礎や情報I・情報処理周りの現行状況の再確認やってました。あと、簿記周辺の最近事情の情報を集め直してました。商業高等独自事情とかももうちょっと詰めておきたいかな…。

 「まだ、この部屋使ったことないんですけど、結構広いんですね。」


 それなりの広さがある部屋を見渡す。たぶん50名ぐらいが入れるスペースがあり、長机と椅子が並んでいる。後ろの方には部活動で使うと思われるロッカーが置かれている。


 「そうね、この部屋を使う時は1クラスじゃなくて、2クラス合同の授業なんかのことが多いわね。商業用の自習室だけど、商業科以外にもクラス合同の授業で使うことも多いわ。1年生が使うことはあまりないわね…。たぶん最初に使うことになるのは、外部講師を招いての特別授業とかじゃないからしら?私もそうだったし。」


 「ということは、やっぱり経理部も人数が多いんですか?」


 「あー…、経理部の生徒は私を含めた3年生3名と、2年生4名の7名ね…。」


 望月先輩はロッカーの方に歩きながら答える。顔はこちらを向いていないが、なんとなく苦笑いをしているように感じる。うーん、聴かない方がよかったなぁ…。


 「ところで先輩しか来てませんけど、他の部員の方達はどうしたんですか?」


 「あぁ、この部屋は普段は施錠されているから、職員室から鍵を借りてきて開ける必要があるのよ。だから部長の私が一番早く来てるだけで、他の部員もそろそろ来るわ。」


 そんな話をしているうちに、部室の扉が勢いよく開いた。


 「ねぇねぇもっちー!…って、あれ?誰?」


 「待ってよさっちん…えっ、部長以外に誰かいるの?」


 扉を開けて二人の生徒が入ってきた。一人は元気いっぱいのスポーツタイプで、もう一人はメガネをかけた文学少女って感じの人だ。「もっちー」と望月先輩を呼んでいたのだから、おそらく3年生の部員だろう。


 「あ…こんにちは。」


 「はーい、こんにちはー!見たところ1年生だよね?7限目の補習は?なんでここにいるの?名前は?」


 案の定、スポーツタイプの先輩がガンガン詰めてくる。


 「さっちん、もうちょっと落ち着いた方がいいよ。怖がってる。それに先に自分から名乗ったほうがいいと思うよ。」


 「そうだよさっちん。」


 望月先輩と文学少女な先輩が間に入ってくれた。たぶん普段からこんな感じなんだろうなぁ。


 「あーごめんよ。うちの名前は林總美(はやしさとみ)だよ!よろしく!」


 「私の名前は田中智弘(たなかちひろ)だよ。よろしくね。」


 スポーティーな方が林先輩で、文学少女な方が田中先輩ね。


 「あ、私は1年の黒川理恵です。担任の上埜先生からここに来るようにって言われて来てます。」


 「んー、上埜先生から?今年の上埜先生の担当は確か、ビジネスマネジメント科だよね?会計科でもないし、なんでだろ?」


 林先輩が首をかしげていると、またしても部室の扉が開いた。


 「お疲れ様ー、望月部長。黒川さんって来てる?」


 「あら、こんにちは、太田先生。珍しいですねこんなに早く。7限の補習はいいんですか?それと、こちらが、黒川さんですよ。」


 「今日は、会計科とビジネスマネジメント科の2科だけで、岩田先生と黒澤先生が担当してるからね。あぁ、君が黒川理恵さんだね。経理部顧問の太田哲司(おおたてつし)です。今日は私が上埜先生に呼び出すようにお願いしたんだ。」


 どうやら、今日呼び出されたのは、経理部顧問の太田先生によってらしい。


 「呼び出しておいて悪いんだけど、早速このテストを解いてもらえないかな。呼び出した理由は、その後に説明するので、お願いしますね。」


 えっ、いきなりテストやらされるの私?

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― 新着の感想 ―
何気にブラックな学校生活。これがまかり通るから過労死しちゃうんだよ、みんな…。
「えっ、いきなりテストやらされるの私?」 授業じゃないのなら、失礼します。とさっさと引き上げたらいいのにと思う。
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