なんか見えちゃいけないものが見えてるんですけど
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お読みいただき、ありがとうございます。
少しでも勉強効率を上げるために、まず最初に思いついたのが、『思考加速』によるゴリ押しだ。
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●思考加速I
・ACTIVE
・取得消費SP60
・標準消費MP @10/sec
・MPを消費して脳の演算速度を加速させる。
・ただし負荷と疲労が発生する。
・WARNING 負荷をかけすぎると脳細胞に損傷が起きる危険性があります。
・追加でMPを消費することで、プラスのブーストが可能。負荷と疲労も増加。
・WARNING 長時間の継続は危険のため非推奨。
上位スキルDBによる追加情報
・取得条件
1 『探索者系統』のJOBを保有した状態で、走馬灯を経験する。
2 何らかの方法で、思考のブーストを経験する。
3 生体改造チップ『思考加速』をインプラントする。
・様々なブーストアプローチがあるため、方法によって負荷が異なる。
・『生体アプローチ』『魔力アプローチ』『インプラントアプローチ』がある。
・最低消費MPに制限はないので、MP消費を抑えれば『僅かなブーストを長時間』使える。
・『疲労耐性』『負荷軽減』『HP・MP自動回復』『魔力操作』と組み合わせるとリスクが低減する。
・メモ これ以上の追加情報はセキュリティLV3の制限をかけること。
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はい。とりあえず通常使用は却下。リスクが許容範囲外。いろんな意味でやばいことしか書いてないしね。…いや、本当にいろんな意味だね!?最後とかまじで、別の意味でやばいよ!?やはりDBは誰かが管理しているんだろうなぁとは、薄々思っていたけど、こんな形で露見するとは全く想定外!
そして、思考加速はおもったよりも危険なスキルであることが判明した。まぁそうだよね。限界を超えて脳を酷使するとなると、それなりのリスクはあるか。だが、MP消費を抑えれば『僅かなブーストを長時間』使えるのはありかな?…問題はそれでどれぐらいのリスクが出るかだよね。
それから、『生体アプローチ』『魔力アプローチ』『インプラントアプローチ』と、これまた気になる単語が並んでいる。取得条件やスキルの説明を確認する限り、おそらく普通のブーストが『生体アプローチ』…つまり自分の脳を物理的?にブーストする方法だろう。『インプラントアプローチ』は文字通りだと思われる。だが『魔力アプローチ』ってなんだ?おそらく組み合わせ先にある『魔力制御』が関係してくるんだろうけど、それだけだと予測がつかないな。
試しに、MP消費を『1/sec』で、ほんの僅かな時間『思考加速』を使用してみる。…微妙に体感時間が遅くなった気がする?体内時計に自信はないが、自身でカウントする1秒と、チェックしている時計の1秒が微妙にズレている感覚がある。MPは、毎秒1づつ減少していく。…体内時計で30秒たったぐらいで解除。時計の時間は33秒ぐらいかな?これだと自分の体内時計がずれているのか、それともブーストでこれだけズレたのか微妙だなぁ。
…そうだ、強化魔法で脳の強化は出来ないだろうか?それなら、脳の負荷を強化魔法で処理するという考え方だ。…いや待てよ?そもそも、『思考加速』って『脳を強化』してるんじゃないだろうか?『強化魔法』と『思考加速』はどう違うんだ?両方とも『対象部位への強化』であれば、本質は一緒のはずだ。今使った時の感覚ってどうだったっけ?
もう一度『思考加速』を使う。強化魔法『スピードブースト』のときは、全身に魔力が巡って各部位を強化している感覚があった。…自分が感じられる体内魔力の動きと、魔力制御による後押しで、強化魔法の魔力の動きや性質を把握しようと試みる。魔力が全身を巡って、頭に集中する。…ところまでは分かるのだが、そこから先が分からない。
今度は『強化魔法』の『ストーン・スキン』を腕に使ってみる。これは、防御力の向上魔法だ。魔力が巡って、腕に集まって…表面の皮膚に留まっている。目に見える部位なので、『魔力観察』で見ると、腕に集まった魔力の性質が変化していくのが分かる。コレがおそらく『硬質化』の魔力だろう。試しに、魔力が集まった皮膚を叩いてみると「コンコン」という音がする。正しく強化魔法が発動している証拠である。
『思考加速』に使う魔力の性質が分かれば、『強化魔法』との違いが分かるような気がする。
…あれ?待てよ?この硬質化の魔力を、自分ではなくて装備に与えるのが『付与魔法』じゃないか?
魔力は伸ばせる。皮膚に巡らせる事もできる。巡らせる事ができるということは、魔力の操作ができるということで、一定の箇所に留まらせる事もできるという事を意味する。『ストーン・スキン』の要領で、魔力を皮膚表面に流し、硬質化の魔力への変質を試みる。一度経験したし、目視でも観察した現象だ。
魔力を硬質化に変質させて、皮膚表面を動かす。…ちょっとこそばい。そのまま机に指をつけて、腕から拳へ、拳から指先へと魔力を動かす。そして、触れた指先から、机へ魔力を移す。…あー、なるほど、生体と物質では魔力への抵抗が違うんだ。指先から机へ動かそうとすると、凄まじい抵抗を感じる。だが、私の拙い魔力操作でも、ほんの僅かだが、机の上に魔力を循環させることに成功。そのまま魔力が繋がったまま、指先を机から少しずつ離していく。
「うっ…魔力(MP)消費が半端ない…。」
離れた位置にある魔力を維持するのに、それ以上の魔力が消費されていく。それでも大量にある魔力を使って、無理やり流し込み維持する。伸ばした魔力と、循環させるための魔力が、ものすごい勢いで減衰していく。が、魔力の線は繋がったまま、指先を離す事に成功する。
拳に魔力を集めて、硬質化した状態で、ボールペンを握る。そして、机に残した魔力に対してそっと振り下ろす。
バキィ
ボールペンが折れた。机には傷ひとつない。
「…もう無理!限界!」
全ての強化魔法を解除する。
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STATUS / ●NOTICE / QUEST
>新規通知
-ステータス関連
◯独力で『原始的な付与魔法』の発現に成功しました。
◯『強化魔法』から、『魔力制御』『魔力変質』の本質を少しだけ発見しました。
◯SKILL『魔力付与I』を獲得しました。
◯SKILL『魔力変換I』を獲得しました。
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やった!やった!成功だ!
…あれ?そういえば、なんでこんな事してたんだっけ?
ゴリ押しってそっちィ!?
次回 SP
新作あり〼
触手 in クーラーボックス(仮)
https://ncode.syosetu.com/n1200kj/