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今日も善良な一般市民の有希は巻き込まれる

 朝日が登り寝ぼけ眼で登校する有希。


 今日もいい天気だなーこんな日は外で日向ぼっこに限るよ。


「ふあああぁ、眠いー・・・・・・」


「眠いってあんたねー、夜更かししてまた何してたんやー?」


 隣で歩く関西弁の少女はヘアピンを髪に付け直して髪型を整えている。


 これで何度目だろうか髪型を整えているのは。


 隣に歩く少女は(そら)()由羽(ゆう)。最近髪型をコロコロと変えている変わった子。


「仕方がなかったんだよ、昨日の晩コンビニに寄ったあとにチンピラに絡まれている女の子がいてさー。仲裁に入ったら因縁付けられてチンピラに追いかけられて朝まで逃げてたんだよー」


 呆れた様子で隣の少女は溜息を吐いて目の前に立ち、


「有希は面倒ごとに顔を突っ込みすぎるで。いい加減にその癖直してくれへん?」


「直すも何も仕方がないだろう? お前が髪型をコロコロと変えるのと一緒だよ」


「一緒にせんといて。有希がどの髪型がええんかわからへんからこうやって髪型変えてんやろ・・・・・・」


「どういう意味それ?」


「――っ!?」


「・・・・・・忘れたんとちゃうやろなー?」


「何が・・・・・・?」


「んぎいっ!?」


 急に足に強い痛みを感じて蹲ると彼女は、


「もうしらへんこのっ・・・・・・ふんっ!」


「あーあーやってしまいましたねー有希さん、やちゃいましたわー」


 見上げると満月のように輝く瞳が俺を覗き込んでいた。


「誰とでも約束するからですよー」


「約束したらなんだというのでしょうか、雪さん?」


「それだといろんな女子から嫌われますよー」


「なんだか分りませんが肝に銘じときます・・・・・・いつつつ・・・・・・」


「よろしい」



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