エイディと砂の斜塔
主人公エイディが住む石造りの斜塔は、サンドリア大陸南西部に位置する魔術の国、旧デザリア王国の中でも最も広大なシャーランド砂漠の中央に鎮座していた。強固な結界に守られた斜塔で、エイディは日々、師匠に言い渡された課題をこなしている。幼女のような姿の師匠は、その麗らかな容貌からは想像もつかないほど厳しく、とんでもない放蕩だった。
変わり映えしない日々を過ごしていたある日の朝、謎の男が結界を開き塔に侵入した ──── 師匠である大魔導師パルヴァネルの亡骸を携えて。サンドリア大陸魔術協会の第一級魔導士を名乗る男、カームザールは、エイディを死んだ師匠に成り代わらせるためやってきたと言う。大陸一の大魔術師パルヴァネルの、全ての権限と術式を継ぐ者として。
その一生を塔で過ごしてきたエイディは、亡き師匠に代わり、大魔導師パルヴァネルとして生きていくことになった。
生まれて初めての塔外の世界で、少女は何を見るのか───────
変わり映えしない日々を過ごしていたある日の朝、謎の男が結界を開き塔に侵入した ──── 師匠である大魔導師パルヴァネルの亡骸を携えて。サンドリア大陸魔術協会の第一級魔導士を名乗る男、カームザールは、エイディを死んだ師匠に成り代わらせるためやってきたと言う。大陸一の大魔術師パルヴァネルの、全ての権限と術式を継ぐ者として。
その一生を塔で過ごしてきたエイディは、亡き師匠に代わり、大魔導師パルヴァネルとして生きていくことになった。
生まれて初めての塔外の世界で、少女は何を見るのか───────