表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

その風はたしか

作者: Soraきた

その風はたしか

南南東の風3メートル

砂浜を歩くキミは下を向きながら

ときおり風に逆らうように髪を直すしぐさを

いつの日か

あたりまえのように見つめながら


今日一日は

誰よりもゆったりと過ごすことを決めていた

少し間をおいて話す言葉に不安を感じていた

手をつなぐ距離よりも

もっと近い距離を求めていたりして

知らないうちに


なつかしい

僕はたしか体操座りは

こんな感じだったよな、と思いながら

いつの間にか

キミがそばにきたことに気づかない


風が教えてくれた

「そろそろ、話す時間だよ」

それは今日、必ず言っておきたいこと

キミに必ず言わないといけないこと

たぶん、キミにとっても大切なこと


いまの風はおだやかなものに変わった

手をつなぐ距離よりも近く感じて

僕はキミに告げた






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ