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現在進行 鳥の国 4  作者: 蓮尾 純子
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春の嵐   2009年2月16日

春の嵐  2009年2月16日


 春を飛び越していきなり初夏が来たようなバレンタインデーのぽかぽか陽気。カエルたちがいっせいに起き出しました。13日の春一番とほんのちょっとの雨で、さっそくニホンアカガエルが産卵開始。14日にはヒキガエルが、そして15日には運の悪いウシガエルがヒキガエルに抱接されて逃げるに逃げられない状況。まだヒキガエルの卵紐(らんちゅう、と読むそうです)は見られていませんが、アカガエルの卵塊は14日に2個見つかったのを皮きりに、15日にはプラス10個。幸先良いスタートです。

 13日の春一番の夜、観察舎のパソコンに送られている潮位を確かめに行きました。南風が強いと東京湾の奥へ海水が吹き寄せられて海面が上昇します。あちこち大穴が開いている導流堤の耐久が不安で、上昇が続いたら千鳥水門を閉めに行かなくてはいけないかな、と心配だったもので。幸いに21時をピークとして潮は下がり始めており、ほっとして帰宅。翌朝の潮位はここ数ヶ月来の最高までに上がりましたが、朝には南風も収まっていたので事無きを得ました。

 何度も吹き荒れた強風や強雨で、カワウのコロニーはそうとうダメージを受けているようです。観察している巣のおそらく9割以上は卵やヒナがだめになったらしく、再度繁殖を始める目印の「翼打ち」(私は“ぱたぱたディスプレイ”と呼んでいます。翼を閉じたままぱっぱっと上下するとても目立つ動きで、“ここに巣を作ります”という巣作り宣言)が見られるようになってしまいました。それでもいくつかの巣ではヒナがふ化し、15日の観察会ではコロニーが一望できる築山からヒナの声を聞くことができました。「ぱたぱたディスプレイ」が見られた巣では、たいてい再度の産卵・抱卵が行われるので、3月末か4月にはにぎやかな「ひなまつり」が見られることでしょう。

 ほとんど毎週土曜ごとに続いている公開講座。14日は「朝の小鳥」でおなじみの松田道生さんをおまねきした鳥の声の楽しみ方のお話。視聴覚室がひさびさに満員御礼で、大好評でした。以後は21日が山口誠「千葉県のサギ」と午後は高野史郎さんの「街なかの自然観察in行徳」、28日は佐藤達夫「コアジサシの熱い夏」と午後はボランティアデー兼の「管理作業体験」、3月1日は「野鳥病院の紹介」、そして7日は「船で行く三番瀬観察会」、14日は「泡瀬干潟の現況」。まだまだ続きます。

 15日はこのところ毎年タケノコ掘りにお邪魔している山武市の並木家のお山の手入れにスタッフ男衆3名を含め計6名が出向きました。初めての本格的な山仕事で、「筋肉痛は明日かな、2日後かな?」。ほどよいお天気で、帰りには片貝漁港に集まるサギを見に行ったとのこと。みな元気に戻ってきましたよ。

 仮設禽舎に梅の花びらが散りかかり、オオイヌノフグリやホトケノザが咲いて、お散歩の人通りも多くなりました。鈴木晃夫さんに一から十までお世話になっている新居のリフォームも、赤い屋根に「ビスケットみたいな色の」外壁になって、いずれカバーや足場も外れることでしょう。サンテックという会社のものを扱うヤマダハウジング社のモデルハウスとして、ソーラーシステムも大幅値引きで設置していただく予定。目下、猫の室内飼いをめざして出して2時間でとりこむ特訓中。嘉彪ぬきのお引越し、ちょっぴりだけ、覚悟ができてきました。

 さて、下半身不随のハクビシン、おしんお嬢様。いいご機嫌ですねえ。戸を開けてなでまくっても、起きもしないとか、起きている時も、私に気づくとともかく下を向くとか(下を向くだけでも「くるしゅうない、なでてたも」というサインになったらしい)。少し前までとてもいやがっていた「前足なで」も、時々やらせていただいております。たぬきちみたいに「小学生なでられまくり」までにはなりそうもありませんけれど。

 花粉症の時期。どうぞみなさまお大切に。では。

 



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