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現在進行 鳥の国 4  作者: 蓮尾 純子
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塩をかぶったナメクジ   2007年12月 すずがも通信167号掲載

塩をかぶったナメクジ   2007年12月  鳥の国から   


 11月10日未明。しとしと雨音がします。今日のバードフェスティバル、一日雨なんだろうなあ。秋の行事は(週末は、というべきか)けっこう雨に祟られて、ちょっとさみしい。晩秋らしく一雨ごとに冷気がきつくなる、という感じはあまりなくって、蚊とり器の電源を入れずにいたら、蚊が何匹も室内を飛んでいました。オシロイバナもリュウキュウマルバアサガオもきれいに咲いているし、何日か前にアブラゼミの死体が室内にあったし(犯猫不明)、季節感、あやうし。

 アスベスト除去工事がいよいよ始まります。引越しの日取りも11月21日と決まり、観察舎はダンボール箱だらけ。情けないことには、スタッフのよりどころになる仮設事務所の設置はなぜか当分先という事態で、21日には荷物のほとんどをいったん江戸川左岸広域下水処理場に運んで置かせていただき、仮設事務所ができた時点で再度必要なものを搬入、それまでは野鳥病院の治療室とおがくず部屋を整理・清掃の上しばらくスタッフルーム(仮・仮設事務所)として使うことになりました。足場パイプとシートによる神野さん作の仮置き場が大活躍。当初は稲藁や取り込んだ干草を収納しようというつもりが、おがくず袋や道具類の一部、場合によっては更衣室にも使おうかという事態に。電気系統に手を入れてもらったり、暖房器具類も買ってもらおうということで、野鳥病院の使い勝手はかなりよくなることでしょう。3月半ばにはアスベスト除去がらみの工事はぜんぶ終了の予定で、もう1回戻りのお引越し。ただでさえ片付け・処分大苦手の私としては、塩をかぶったなめくじみたいな気分。

 11月から4月にかけては、草刈りシーズンを終え、野鳥病院の入院ラッシュもない「農閑期」。本来は利用者サービスに力を入れる時期なのですが(団体利用の予定はそれなりにいっぱい)、観察舎の建物が使えないというのはなんとも不便なもの。しんはま収穫祭(10月27・28日)・市民まつり(11月3日)・バードフェスティバル(11月10・11日)というおまつり3連荘を明日で終えて、せっせとお引越しをして、12月22日には恒例のCCC2007(クリスマス・コーモラント・カウント)、元旦には初日の出の会。観察舎の建物どころか、どうかすると仮設事務所もない状態でどうやってこなそうかなあ。ま、やりくり工夫、臨機応変。

 9日、保護区内(旧淡水池と竹内が原の間の畔)で、何か食べていたチュウヒが飛んだあとを見に行ったら、えものはなんとカワウだったそうです。チュウヒが獲ったのか、他のタカが獲ったあとをチュウヒが食べていたのか、弱って死んだり死にかけていたものか、わかりませんけれど。ヒナや卵でなくてもカワウを捕食するものがいる(狸には獲られているらしい)なんて、と一同びっくり。

 治療室に収容中のオオコノハズク(飼われていた方が亡くなられてご遺族から届けられたもの)が、時々かすかな声(隣の山で鳴いているコノハズクのような声音)で鳴いています。大事に世話されていた方からお預かりしたヒヨドリとキジバト(どちらの方もお見舞いに来られた)を晴天時に標識放鳥してほっと一息。さて、ヘビさんの季節も終わったことだし、仮設禽舎小鳥部屋の目の細かい網を外して見やすくしようかなあ。員数チェックもどこかでやらなくては。引越し関連以外の作業をやりたい鳥の国でした。



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