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現在進行 鳥の国 4  作者: 蓮尾 純子
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ミミズクう 2006年11月21日版  

お仕事ニュース 2006年11月21日版


2006年11月16日  ハイタカ 食われる

 仮設禽舎の猛禽部屋では先週惨劇が。11月10日金曜に長いこと個別室に収容していたトビ2羽とオオタカ成鳥雌を移した顛末は「現在進行 鳥の国 3」に書きました。トビは先輩たちともなじみ、オオタカもトラブルはなく、食べられそうになったハヤブサのギンちゃんとお連れのハヤブサ雌を移して、まあまあ落ちついたと思っていたのが油断でした。16日木曜、スタッフの川口さんが「やられました。オオタカの嘴に血がついていたのであれっと思ったら」と変わり果てたハイタカを。顔や背中はそっくりしていましたが、内臓からおいしいところはきれいに食べられて。ハイタカは以前にも(たぶんハヤブサが主犯)食べられてしまったことがあったのですが、この個体はよく飛べるので大丈夫かな、と。甘かった。

 やむなく少し小柄なサシバも個室に動かして、目下猛禽部屋はトビ4羽とオオタカ2羽だけに。困ったことに、どちらのオオタカもいちおう飛べるものの、それぞれ片翼の動きが悪く、野外復帰は無理そう。いやはや。

 

2006年11月20日 ミミズクう

 11月20日の朝、小雨に打たれてしょぼくれた様子のフクロウが、フクロウ部屋の外でミミズを捕まえて食べていました。10月31日に思いきって放鳥した「赤」です。先週から白鷺公園のフェンスに止まっていたり、野鳥病院のチャボを外から襲おうとしたりで、餌を出してやっていました。夜、リヤカーの上に出しておいた餌はどうかな、と見に行くと、餌皿の前にしょんぼり止まっているフクロウが。あっさり捕まったので、また2、3日収容してたっぷり食べさせるつもり。

20日間で約120グラム体重減―まあミミズなり何なり、食べてはいたんだよねえ。フクロウならぬ「ミミズクう、だったんだよ」とタケちゃん。

 

さて、員数チェックの主要目的である体重測定、たぬきちはわけないのですが、ハクビシンのおしん姫はどうしよう。なでさせてはくれるけど(満足そうに目も細めている)、小さいケージにひきずりこもうとしたら怒りくるうだろうなあ。では。


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