塩分濃度対策 2007年8月 すずがも通信165号掲載
2007年8月 すずがも通信165号掲載 保護区はいつも現在進行 蓮尾純子
今年は5月中に田植えをやりたいと3月のうちに苗床を準備したのに・・・
4・5月いっぱい報告書とりまとめに明け暮れたひずみで、どうがんばっても田んぼの準備に手が回りませんでした。それでもボランティアを申し出てくださった方々に兄さんたちがこまめに電話をかけたおかげで、6月10日と23日の2回、そこそこ人手も集まって、無事に田植えを終えました。上出来、上出来。
例年通り農繁期まっただなか。野鳥病院の入院ラッシュは始まるし、草刈りシーズンはまさにたけなわ。竹内が原の草抜きは?北池の草刈りは?と気ばかり焦るうちに、はや7月。まあ、焦っても焦らなくてもやれることはやれるし、やれないことはやれません。開き直るしかないなあ。
アスベスト休館中だからどうしたものか、と考えあぐねていたら、数年来恒例だった市川市ボランティアNPO協働推進課主催の「夏休み体験ボランティア」の参加申込み期限が切れてしまいました。7・8月のボランティアデー(第4土曜日午後1時~)を体験ボランティアに当てており、昨年は夏休みの課題ということでお隣の行徳高校からの参加がけっこうありました。閉館中なのでどのみち今年の参加はむずかしいとは思ってはいましたが、期限切れで不参加というのはちょっと恥ずかしい。
保護区の淡水湿地の水源となっているどぶ池の塩分濃度上昇がここ2、3年の頭痛の種だったのですが、解消のめどが。4月下旬、欠真間三角の水位上昇のために武田紀昭さんが富田さんや神野さんと補修をされた土嚢堤のうち、丸浜川への流れをせき止めている二重の堤のところで、武田さんに見ていただきながら土嚢5つだけ外させてもらいました。それがどういうことかというと・・ 新浜鴨場では3年ほど前に海水を取り入れるポンプ場を新設しました。以来、日に300トン以上もの水が欠真間三角に排出されるようになりました。この水は海水の半分近くの濃度の塩水です。この水は新浜1丁目方面の暗渠を通って千鳥橋に近い湊排水機場の遊水池(通称どぶ池)に入ります。どぶ池こそは、保護区に造成された湿地の水源で、ここからポンプアップされた水が棚田のような浅い池をいくつも通って保護区をうるおしてゆくわけです。
このためどぶ池の塩分濃度は少しずつ上昇して、昨年度は常時0.1%かそれ以上に。このままでは淡水湿地の維持があやういとずっと心配していました。
土嚢をはずしたことで、鴨場からの排水は見た目95%以上が丸浜川方面に流れ、反対方向のどぶ池に向かうものはごくわずかになりました。おかげでどぶ池の塩分濃度は0.06~0.07%と数年前の状態に戻っています。
土嚢をはずしたために欠真間三角の水位は10cm近く下がり、武田さんはカモが入らなくなるのでは、と心配されています。当面は経過を見守るということになっていますが、よい結果を期待したいもの。
さて、カワウコロニーの繁殖期も終盤。一時はコロニー消滅すら心配された今シーズンですが、そこそこの成績になりそう。巣立った若鳥たちが干潟にずらりと並ぶ光景が毎日のように見られます。7月といえばシギ・チドリの秋の渡りがはじまる時期。7日現在はまだ見ていませんが、梅雨も終わらないのに秋の気配・・・いつものことながら、とどめようもない現在進行中でした。
編集後記
☆点々と床に散る血痕。やんちゃ猫ウィンクのもものつけねにぱっくりあいた裂傷が。あーあ、けんか沙汰で動物病院に連れて行くの、これで3回目。「これは逃げる時にやられたな」ちゃちゃっと無麻酔で3針縫合。右目失明の上雌猫なのに、いい加減懲りてくれっ。(純)




