表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ママはVTuber  ~ホテル王に溺愛される~  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/58

計画変更

「府網さんが提案してくださったロフトも同じような視点でしょう」

 府網建築の社員が自信満々だった表情を曇らせた。

「車いすで不便な場所はベビーカーでも不便……か。勉強させてもらったよ。普段ベビーカーを使わない人間からすれば、歩ける子供なら歩かせればいい、抱っこ紐を持ち歩いて抱っこすればいい……と、簡単に考えすぎていたようだ」

 東御社長の言葉に、社員たちも口を開く。

「そうですね。本館があるのだから、離れが使いにくいと思う人は本館に泊ってもらえばいいというのは我々のおごりだったのかもしれません」

「確かに。離れを希望して選んでもらったのに、雨だから離れに移動してもいいですよ?では、わざわざ泊まりに来た価値が半減してしまうでしょう。離れではない部屋なら他にも多くの宿泊施設があるのですから」

「ファミリー向けと銘打っているのに、子連れに不便な宿……これは、レビューでたたかれる案件でしたね」

「子育て経験がない、いや、子育て経験があったとしても、どれくらいの時間子供と、どういう立場で接していたかによって、感じることは違ったでしょう。車いすに自分が乗っていることをイメージすれば、確かに分かりやすい……」

「渡り廊下ですべての離れをつなぐのは現実的ではないが、一部の離れは渡り廊下でつなぎ、残りは切り離してはどうだろう」

「足元だけはぬかるまないように舗装したほうがよさそうだね」

 と、話が進んでいると、茉莉さんが口を開いた。

「もしかして、二棲建築さんのおっしゃっていた何棟かグレードアップするという話も、小さな子供を連れたママが、部屋で過ごす時間が長くなるということを踏まえての提案だったのかしら?」

 え?

「確かに、虫取りやらバーベキューやら部屋の外に楽しみがある人にとったら、宿の高級感など無用と思うかもしれませんが、赤ちゃんといっしょに部屋でほとんどの時間を過ごすママからすれば……。せっかくの旅行、高級感あふれる場所で、プチ贅沢気分を味わえるといいかもしれませんね」

 茉莉さんが私の顔を見てにこっと笑った。

 プチ贅沢。

「そ、そ、そうですね。表に見える部分で、高級感あふれる演出という意味で、その……」

 部長が茉莉さんの話にのっかった。

 いや、単に趣味だよね部長。

「二棲さん、府網さん、すみません。今の話で、大幅な計画を変更することになるかもしれません。どちらに仕事を頼むか、返答に少しお時間をいただけますか」

 東御社長の言葉に、会議が終わり、退出することになった。

 秘書補助の茉莉さんが立ち上がり、ドアへ向かい、どうぞと声をかける。

 先に府網建築の3人が書類など荷物をまとめて部屋を退出する。

 それから、私と部長も席をたち、ドアへと向かった。

 ドアの入り口で、茉莉さんがひそっと私に耳打ちした。

「めずらしく兄は、あなたのこと嫌がらなかったみたい。いつもなら女性に視線を向けることなんてないのに、ずっと深山さんのこと見てたもの」

 え?ずっと私を見ていた?

 思わず振り返ると、ばっちり東御社長と視線が合ってしまった。

 不可抗力。


あー、予約投稿しておかないと昨日みたいに更新忘れちゃうなぁ……(´・ω・`)

とはいえ、予約更新作業も結構しんどい。時間……かかるんですよね……


感想いただくと「ふお!そうだ!更新したっけ?!」って思い出せる……っていうか、実はさっきそうだった。

……いや、すいません……催促じゃなくて、本当にそんな感じでした。

あ、書いてますよ?書いてるんですが、更新作業を忘れるんです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 配信も楽しみですが、会議もすごく面白いです! 車椅子からのベビーカー! 頭いいなぁ。。 [一言] 誤字報告させていただきました。少しでもお役にたてますように。(気を付けましたが、とんちんか…
[気になる点] >雨だから離れに移動してもいいですよ? 離れから移動 本館に移動 [一言] 抱っこひもで抱っこした状態で砂利道って怖い…… 万が一にも足ひねって転んだら(汗) 小さな子の足にとっては…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ