漫才【筋トレ】
「ゲラゲラコンテスト2」応募作品
漫才【筋トレ】
2人「どうもーよろしくお願いします」
ツッコミ「最近、ちょっと太ってきたっぽくてさ、ダイエットしようと思ってんだけど」
ボケ「おー、いいんじゃない? どうでも」
ツッコミ「どうでも!? いや、まぁ他人事だろうけどもうちょっと興味持ってくれよ」
ボケ「持ってる持ってる。女の子がプロ野球の話聞かされてる時くらいには興味持ってる」
ツッコミ「全然興味ねえじゃん! 女の子がこの世で一番興味ねえやつじゃん! 話の最中ずっと顔死んでるやつだろ!」」
ボケ「うるさいな。で、なに? ダイエット?」
ツッコミ「うん。身体を絞るには何が良いかなって」
ボケ「うーん。まぁ、筋トレじゃない? ダンベル持ち上げたり。こうしてこう……」
ダンベルを持ち上げる動作
ツッコミ「あぁ、なるほどな。でも、身体を絞るって考えるとちょっと違うんじゃない?」
ボケ「じゃあ、ランニングマシンとかは?」
ツッコミ「あー、いいな。体力もつくし」
ボケ「そうそう。こうしてこう……」
持ち上げる動作。
ツッコミ「持ち上げんの!? え、そっち!? 走るんじゃなくて!?」
ボケ「結構な重量あるし、いい感じに腕に負荷かかるだろ?」
ツッコミ「いや、走ろうぜ! せっかくのランニングマシンをダンベル扱いかよ!? ランニングマシンって名前なんだからランニングしようぜ!?」
ボケ「あー、そっち派ね」
ツッコミ「そっち派しかいねえよ! こっちが変わってるみたいな言い方すんな!」
ボケ「まぁランニングマシンをどう使おうとお前の勝手だしな」
ツッコミ「どう使おうとって……。まぁいいや。でも、ランニングマシンって長続きするかな? 買ったはいいけど長続きしないって聞くけど」
ボケ「じゃあ、テレビは?」
ツッコミ「あ、そうだな。確かに。それならスマホでもいいな」
ボケ「いや、テレビの方がいいんじゃない?」
ツッコミ「え? なんで?」
ボケ「なんでって、こうしてこう……」
持ち上げる動作
ツッコミ「ダンベルぅ!? テレビもダンベル扱いぃ!?」
ボケ「ランニングマシンよりは軽くて持ちやすいだろ?」
ツッコミ「知らねえよ! ダンベルとして持ちやすいかどうかで考えたことねえからわかんねえよ!」
ボケ「スマホだと軽すぎて負荷弱いしな?」
ツッコミ「いや、スマホに負荷求めてねえから! 持ち上げる前提で喋んな! 普通に見るために使うから!」
ボケ「あー、そっち派ね」
ツッコミ「だから、そっち派しかいねえんだよ! 他の派が存在しないの! でも、まぁ結果的に動画見ながらランニングマシンっていう案はアリだな」
ボケ「だろ?」
ツッコミ「いや、お前はダンベル候補を2個挙げただけだから。威張るな。これであと、モチベーションも何かあると頑張れるんだけど」
ボケ「じゃあ、彼女でも作ったら?」
ツッコミ「おぉ! やっとまともな案! 確かに彼女がいたら体型をキープするモチベに充分なるな!」
ボケ「そうそう。常に隣にいてくれたら、いつでもこうしてこう……」
ツッコミ「ダンベルぅう! またダンベル! なんでだ! なんで持ち上げちゃうんだよ!」
ボケ「あぁ、それも持ち上げない派?」
ツッコミ「それもじゃねえ! 他はともかく彼女持ち上げるってなんだ!?」
ボケ「いや、俺いつも彼女持ち上げてるから、てっきりみんなそうなのかと……」
ツッコミ「やってんのかよ! お前そんなのでよく彼女作れたな?」
ボケ「まあな。一目惚れしまして……」
照れ臭そうに言うボケ。
ツッコミ「いや、聞いてねえから!」
ボケ「あれは冬だったかなぁ……」
ツッコミ「聞いてねえって! 回想するな!」
ボケ「その時、コートを羽織った一人の女の子が前を歩いててな……その姿を一目見て思ったんだ。あのコート、持ちやすそうだなって……」
ツッコミ「ダンベルじゃねえか! もう出会った時からダンベルとして見てんじゃん! 女の子じゃなくてコートに一目惚れしてんじゃん!」
ボケ「そんなことねえって。ちゃんとダンベルを…‥あ、彼女を……」
ツッコミ「今ダンベルって言ったよね!? 彼女をダンベル呼ばわりしたよね!?」
ボケ「いや、ほんと真剣だって。結婚も考えてる」
ツッコミ「え、マジか」
ボケ「おう。いずれ結婚して、もし子供が出来たら年々、重くなる良いダンベルに……」
ツッコミ「黙れダンベル野郎! もういいよ!」
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