中学生と銀色の悪魔(第4話)
今回は第4話です! ハルくんの友達の家からスタートです。ここからは少し新キャラが多いかもしれませんが頑張って書きますので、ぜひ見てください!
「蓮! 遊びに来たぞー」
勝手に家に入って大声で叫ぶハルくんに対して後ろに引っ付いて離れない僕を見て笑いながら答えた。
「大丈夫だって、どうせあいつはゲー、、、痛った!」
「なんで勝手に入ってくるんだよ!」
脳天にきれいなチョップをもらったハルくんは「おおぉぉ~」と頭を抱えていた。
はぁとため息をつくと、こっちを見て名前を聞かれた。
「この馬鹿はいいとして、君は誰かな?」
「え、その、あの、えっと……」
何を言えばいいのかわからずにおどおどしていたらハルくんが代わりに紹介をしてくれた。
「こいつは友達の神崎夕、AGO日本ランキング一位の座にいると言えば分かるだろ?」
「え!? まじかよ……?」
いきなりすぎたのか少し理解してない感じの返事だった。そのため、ハルくんに疑いの目を向けていた。
「えっと、改めまして神崎夕です。ゲーム名はシル、一応日本ランキング一位です」
自分でも自己紹介をしたが、、、とても緊張しすぎてがちがちである。
「さて、とりまAGOのプラべ戦しようぜ。そのほうが早いだろ」
「いいけど、本体は?」
「え、持ってきてないよ」
いきなりのことで少し戸惑うとハルくんはにやりと笑いバックから僕のゲームセットを出してきた。
「なんで持ってるの!?」
「部屋を出るときに持ってきた」
「勝手に持ってこないでよ! 出入り禁止にするよ!!」
こんなに怒るとは思ってなかったのか、とても反省しながら謝ってきた。
「ごめん。今度からはしないから」
「ならいいけどさ」
「早くやるぞ!」
空気を換えるためか少し大きな声で蓮? という人が言った。それにハルくんは「おう!」と元気に返事をした。一応僕も小さく返事をした。
「はぁ、まじで本物かよ」
ゲームの世界で合流をしたら本当に信じていなかったみたいみたいで、少しため息をしていた。でも、僕は僕で驚いているのだ、なぜなら目の前にいるのはキチキチだったからだ。
「いや、僕もびっくりなんだけど……」
「まあいいじゃん! 妹は来ないのか?」
「あー、もう少ししてくるって言ってたからとりあえずはウォーミングアップでいいか?」
ハルくんがこっちを見て目線でおっけーなのか確認をしてきたので頷いた。
「いいぜ」
そう言ってAIM練習や武器のメンテナンスを十分ぐらいしていると知らない女の子がプラべに来た。
ちなみにプラべとはプライベート部屋の略である。
「お兄ちゃんお待た…………これどういうこと?」
僕を見つめるとなぜ僕がここにいるのかが理解できなかったのか、女の子は蓮? に聞いていた。
「あぁ、うちの学校のだったらしくて、その紹介ついでにプラべするっていう話しになって呼んだだよ」
「え? あー、なるほど」
少し間があったが理解をしたみたいで小さくうなずいていた。
こっちに近づいてきて自己紹介を始めた。
「私の名前は山咲 花お兄ちゃんの妹です」
「えっと、その……よろしく」
ほぼほぼかすれ声で返事を返してしまっていたからか、人見知りと分かってくれたのかわからないけど「よろしくね!」と優しく言われた。
そしたら蓮? が「あ!」っと思い出したように声を出した。
「すまん、俺の名前言ってなかったな、俺は山咲 蓮こいつの兄だ」
「お兄ちゃん自己紹介してなかったの?」
「まぁ、気にするな」
花ちゃんに「うそでしょ?」という顔をされて、目をそらして逃げるように言った。
「とりま、二対二で、こっちは俺と花でいくぞ」
「あいあい」
居心地が悪かったのかすぐにルールの提案が来た。返事ができずにいるとハルくんがわかりにしてくれてサッとルールを決まったので、すぐに準備に取り掛かった。
「花ちゃんは強いの?」
花ちゃんに聞こえないように小声でハルくんに聞いたら少し笑いながら教えてくれた。
「AGO日本ランキング七位だ」
「あ! どうりで見たことあるわけだ」
とりあえず相手の強さを確認を済ませて準備ができた。
そうすると不思議そうにハルくんが聞いてきた。
「SMGにするのか?」
SMGとはサブマシンガンのことである。
「うん。集中しすぎて動けなくなったら嫌だし」
「なるほど」
理由を聞いて納得した。そして、半分冗談で「頑張って逝ってこい」と言われたのでこう返した。
「お言葉に甘えて逝ってきます!」
「まじでやめてくれ俺が悪かったから…………」
さすがに相手が相手だから僕がいないとダメだとわかっていたずらに返したのだった。
ふざけているとカウントダウンが終わり戦いが始まった……。
第4話を見てくださってありがとうございます。今回はゲームスタートまでで切りよく終わってますw
次回は2VS2からの話です! FPSの内容は書くのは難しいですが頑張って皆さんにわかりやすくしたいです!