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wonderful day!  作者: 美竹あてな
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『wonderful day !』<プロローグ> #天国行きを決めました




俺の名前は三栖 悠真。高校2年生。もちろん男だ。『三栖』だけど『ミスター』だぞ。なんちゃって(笑)


趣味はゲームとアニメ鑑賞。特に、RPGは結構やりこんでる。特技は強いて言うなら手品かな。


厨二病とかじゃなくて、本気で2次元に行ってみたいと思ってる。2次元には(巨乳の)可愛い子ばかりだし、こんな俺でも勇者になって世界を救えるし、やろうと思えばなんでもできる。


そんな世界に憧れるのは男なら当たり前だよな!?




<プロローグ> #天国行きを決めました




「 ヂリリリリリリリ!!! 」

スヌーズに設定した音量MAXの目覚ましが鳴る。

「ハッ!」

跳び上がって体を起こす。


カーテンを開けると、柔らかな陽光が身体を包み込む。

今まで小さかった蕾は濃緑な手を大きく広げる。そよ風が街を走り回る。虫はおどりだす。それらは春の訪れを感じさせてくれる。


巷ではお花見シーズンらしいが、花見なんかリア充と会社員のオンパレードだから行きたくもない。


俺は憂鬱で気怠げなこの日々がただ過ぎて行くのを待つだけだ。



─── 8時18分

登校時間は8時35分までで、家から学校まで自転車で15分だから.....



「やばい。遅刻する!」


朝食も食べず、全速力で着替え、家を出発する。長年使っている錆びたママチャリをパワー全開でこぐ。


横断歩道のストライプ。細い路地のギンガムチェック。蚊柱のような人の群れ。そんな景色の中を無我夢中で走る。


近くを走る車に負けじとスピードを上げ、十字路に差し掛かったその時だった。


自分の体よりもはるかに大きい鉄の塊が猛スピードで横を通り過ぎた。


「うわあ!」


それを避けるために歩道に乗り上げたその時だった。自転車はバランスを崩して倒れ、体は歩道へ乗り上げた。





「悠真さん。起きてください。悠真さん。」


聞き覚えのない声に名を呼ばれ僕は目を覚ました。


周りは薄暗く、目の前には桃色の髪をした美少女が居る。年は同じくらいだろうか。


僕は咄嗟にこう言った。「だ、、、誰ですか?」「私は死者を導く妖精メアです。」

その美少女は答えた。


「し、死者を導くってどういうことだよ!?あんた厨二病こじらせてんのか?!」


俺は言葉の意味がわからなかった。これは夢なのだろうか。


「理解できないのも無理はありません。あなたは死にました。ですので、私が死後についてご説明させていただきます。」

メアは慣れたように淡々と言った。


「俺が死んだって、、、バカ言うなよ。俺はこうしてここにいるんだぜ!?何を言ってるんだよ?!」

頭が混乱してパンクしそうだ。


「4月17日午前8時31分。あなたはトラックを避けようと自転車で歩道へ避けようとしましたが、バランス崩して転倒。後頭部を打って即死しました。」


それについては記憶がある。自分の顔が沸騰するのがわかった。


「ちょっとまて!!本当かよ!?これが本当なら死因ダサ過ぎだろ!!」

恥じらいながらも俺は続ける。「本当だとしたらここは天国ってことかよ!?」


夢だと思いつつも、身体には謎の現実感が伝わっている。


そしてメアは答える。「はい。天国ではありませんが、あながち間違いではありません。ここは天国と地獄の分かれ道です。あなたは天国に行くことを許されていますが、地獄に行きたいのなら選ぶことも可能ですよ。」

メアは冗談交じりに言った。


「地獄なんて行くわけないだろ!馬鹿かお前は!」


「そうですか。でしたら、2つの道を選択することができます。1つ目はこのまま天国でのんびりと暮らす道。2つ目は転生して再び生きる道。どちらを選びますか?」

メアは後方の分かれ道を指差して言った。


「転生って....何に転生するんだ?どうせなら可愛い巨乳の女の子になりたいなあ」

悠真はにやにやしながら答える。


「何に転生するかは分かりません。それは神が決めることですので。」

蔑むような目でこっちを見ながらメアは答えた。


「そういうことなら絶対天国だよな。カエルとかゴキブリになったら最悪だしな。」


「分かりました。天国への道は左です。」


「ありがとう!」


俺は天国行きを決めた途端、これが夢だとか現実だとかどうでも良くなった。左右に分かれた道の左を迷わず選び、扉まで走る。天国へ行けると思うと楽しくなってきた。


5分ほど経った頃、道の先に翡翠色に淡く輝く扉が見えた。「この先に天国があるのか...」

俺は迷わず扉の先へ進む。


なぜだろうか。いつの間にか寝ていたようだ。目がさめると、周囲には現実とは思えない世界が広がっていた。


「す、すげえ!まるで別次元に来たみたいだ!」思わず感嘆してしまった。


眼前には大草原が広がり、遠くには城が見える。見たこともない動物が走り回り、見たこともない鳥が空を飛んでいる。


「天国って想像してたのと違うな...」戸惑いよりかはわくわくが上回っている。


「まずはあのお城に行ってみよう。そうすれば、天国について詳しく聞けるかもしれない。」


俺は天国への好奇心とワクワクを胸にしまい、黄緑色の大海原を進み出す。

文才もなく、王道の異世界転生を選んでしまいました。

色々なラノベにインスパイアされた部分もあります。

こんな私ですが、感想やアドバイスを、そして応援をよろしくお願いします!!

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